あなたの子供を高確率で幸せにする接し方

あなたの子供が一般的に手っ取り早く幸せを感じるにはどうしたらいいのか。
これから育児をしていく方へ、中高一貫の私立学校(当時偏差値66)出身であり本物のお坊ちゃまお嬢さまと学生時代を過ごしてきた一般家庭出身の筆者の経験と歴史を是非役立てて欲しいと思います。
 

幸せの定義

 
最初に、この記事では 幸せ=金銭に不自由の無い状態であるとします。
 
理由は、子供時代に感じる幸福感の不足は金銭絡みなものが多いからです。
 
子供はいずれ大人へと成長しますが、その過程で選択肢や思い出が少なければ少ないほど窮屈に感じます。
 
その、子供にとっての選択肢や思い出を親であるあなたが奪ってしまわないことが子供を幸せにするのです。
 
「他所は他所、ウチはウチ」 というセリフがありますが、
 
いかんせん子供は感じるままに受け取るもので、基本的にネガティブにしか捉えません。
なので絶対NGワードにしてください
 
本人にとっては価値があるのに、最も信頼できる相手であるあなたに価値が無いと否定されてしまった。
  
そんな風に子供を感じさせてしまうのを繰り返していくと、いずれ子供は挑戦するよりも諦めるようになっていきます。
 
自ら諦め続ける子供に選択肢や思い出が多いわけないですよね。なので、
 
子供にとっての幸せ=充実した選択肢や思い出の多さ=どれだけあなたが惜しまずに与えられたか
 
ということになります。
 
つまるところそれは、子供に対して金銭的に余裕があるかどうかということです。
 

子供がモノを欲しがったときは

 
筆者の実体験からして、基本的に欲しがるものはなんでも与えるべきです。
 
記事の冒頭でも書きましたが筆者は中高一貫の私立出身であり、そこで幸せそうなお坊ちゃまお嬢さま達と6年間一緒に過ごしています。
 
世間体を気にした親の見栄で入学した筆者と違って周りの子たちは何でも与えられていた子ばかりでしたが、そういう子たちはやはりといったところか
 
いい意味で挑戦的というか怖いものが無いという子が非常に多いです。
 
足りないものはない!っていう自信からきているのですね。
最も頼れる身近な大人から自主性を尊重され肯定されているのですから、当然と言えば当然です。
 
そしてそれは彼らが社会人になった今でも筆者の知る限りでは変わっていません。
 

一方で筆者は基本的にあきらめる姿勢の大人であると言えます。
憧れを持つことこそあれど、目標に向けて進む頻度は決して多くありません。
 
違いはやはり子供時代の思い出の数でしょう。
 
周りがなんでも与えられている環境の中、自分だけが我慢を強いられているのはやはり肩身が狭く、卑屈になります。
 
例えば、みんなが持っているゲームを買ってもらえなかったというだけで、みんなとゲームして遊んだという体験が無くなるわけです。
 
そして、みんなとの思い出が無いということを忘れることができずに大人になります。
 
そして大人になったときに思うのです。
 
あの時買ってくれてたらなぁ、と。
 
振り返っちゃうんですよね。それも頻繁に。
 
そしてそんな考え方というのは日常生活でも意図せず染み出てくるもので、
 
あのときああしていたら、こうしていれば。といった、
 
向ける目線は過去ばかりで基本的に後悔することの多い人間になってしまうのです。
 
これって今や未来が視えてない、集中出来てないというのと同義なんです。
 
このような人間のどこが幸せに見えるでしょうか。
 

与える際のポイント

 
基本的に欲しがるものは与えるべきだと書きましたが、欲しい!→いいよ!ではただのいいなりです。
それでは自主性は育たず、尊厳のみが肥大化していきます。
 
実際に筆者の同級生達の中には親がいないと何もできないのに態度だけ立派な人もいます。
 
真に幸せを願うなら、自主性をしっかり育みましょう。具体的には、
 

・与える際にどうしてそれが必要なのか子供にしっかりと説明させること

・与えた後にどうなったのか感想を聞き出すこと

の2点を遵守してください。
 

1.どうしてそれが必要なのか子供にしっかり説明させる

 
与える際にしっかりとコミュニケーションをすることで子供側の熱意を測ることができます。

そして熱意が伝わったら許可を出してあげましょう。
子供側も熱意が伝わったという成功体験が嬉しい思い出や経験として蓄積されていきます。

もちろん、モノによっては許可を出しづらい、あるいは出せない場合もありますが
 
どうして欲しいのか子供から説明があるまでは絶対にダメと言ってはいけません。
 
理由は、説明する前からその機会を奪ってしまうと無気力になってしまうからです。
 
無気力さは挑戦意欲を失わせるため、回りまわって選択肢の減少につながっていきます。
 
 

2.与えておしまい、ではダメ

 
与えた後に放置してしまうと、子供側は最初の熱意さえ用意すればいいと思うようになります。
 
熱意も大事ですが、継続性も大事です。
その与えられたもので何が起こったのか、何が出来たのかなるべく興味を持って聞いてあげましょう。
 
必ずその後の経過を伺う習慣をつけることで、子供側も安易な気持ちで欲しがらなくなります。
 

ゲームは買い与えてもいいのか

 
経験上問題なしです。
 
逆にゲーム禁止はかなり悪影響だと推測できます。
 
筆者はゲームを欲しくても買ってもらえなかった人間でしたが、アルバイトができるようになると禁止されてようが隠れて購入してやるようになります。
 
するとどうなるか。
 
隠し場所に気を使ったり、親が近くにいると持っているのにできなくてイライラしたり、ゲームしたいがために親が寝るまで待つことで睡眠時間が削れていったり・・
 
そしてそういった行動が、日中の学生生活に支障をきたすのです。
 
そんなことになるくらいなら、許可出してあげたほうが絶対にマシです。
 
実際に学生だった時は、学年でゲームの上手な子たちはみんな成績が良い子たちでした。
 
そしてそういった子たちはゲーム禁止や一日1時間などの制約もなく、自己判断で気ままにプレイしていました。
 
ようするに、ゲームに限らず趣味を尊重してあげようということですね。
 
あなたの目の前ではゲームしかしていなかったとしても、学校に行ってる間は9時から16時まで勉強しているのですからね。
 

お小遣いとお年玉の管理

 
私は欲しい時に必要な分をもらう申告制&お年玉はすべて親が管理という体制でしたが、これが最悪であるということだけはハッキリと言えます。
 
自分で管理できないと使い方や貯金の具体的な計画性って身につかないし、
お年玉はあなたのではなくても間違いなく使いたくなりますよね?
 
事実、筆者は二十歳になってから今までのお年玉の総額を親に請求したときに、
 
「あなたの学費に使ったから残ってない」
 
と言われた経験があります。
 
我慢ばかりしてきたのにお年玉まで奪われるなんてと憤慨すると同時に、親への信頼とこれからの人生へのやる気が崩れ去るのを感じたのをよく覚えています。
 
せめて自分で管理できていれば、たとえ二十歳時点でゼロになっていたとしても納得ができたでしょう。
 
使ってはいけないお金は使える場所に置かないこと。
 
つまり子供のお年玉は子供に管理させることです。
 
筆者はお小遣いは申告制(=基本的に使い切り)だったのも相まって、貯金するという概念が成人するまで育たず、未だにやりくりには苦労します。
 
ちょっと気を抜くと財布の中身が文字通りゼロになっていたりするので、そういう意味では間違いなく幸せではありません。
 

最後に

 
筆者の周りに実在したお坊ちゃまお嬢さまを参考に、
そして筆者自身の子供時代を反面教師としてお子様と接していただければと思います。
 
さて、私はあのような環境で18歳まで過ごしましたが、決して低くない偏差値の学校で勉強できても親が違うというだけでここまで今現在に差が出るなんて思ってもいませんでした。
 
やる気ってとっても重要なものです。
幸せだからやる気が出せるのです。
 
クリスマスの朝に枕元に置いてあったプレゼントの中身がコロコロコミックの応募者全員サービスのベイブレード
 
その意味に大人になって気づいたときに、一生忘れられない傷をつけられたと思い知りました。
 
ヒトって良いことより悪いことのほうが印象深く残るんです。
ましてや子供ならなおさらです。
 
だから子供の時にこそ、いっぱい良い体験をさせてやるべきなのです。
 
良い体験を、いい思い出をたくさん積んだ子供は迷わず伸びていきます。
 
そんな風に育っていった子供は、大人になったときに「育ててくれてありがとう」と心の底から感謝をします。
 
私も周りのみんなと同じように両親に感謝をしてみたかったものです。

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