「もっちり文法」のこと

ネーミングのこと

ずいぶんとなめた名前だと思う人もいれば、かわいくていいと思う人もいるようです。いずれにしても、ネーミングで引っかかってくれる人がいるということが、インターネットで何かを発信しようとするものからすればありがたいわけです。

内容は文法、つまりことばの仕組みを理屈っぽく、熱っぽく語っていくわけで、いわゆる「かたい内容」です。かたい内容にかたい名前を付けるのではおもしろくもなんともないので、少しユルい名前を付けようと思いました。なぜ「もっちり」なのかは、もちろん語の意味も検討して決めてはいます。それよりも、「持田→もっち→もっちり」という連想によるところが大きいのが事実です。

「もっち先生の」を冠したのも、ユルめのネーミング・ブランディングの一環です。これは持田の個人的な好みなのですが、予備校業界でよくある、講座や学参のタイトルに「持田の英文法」みたいに名字を付けるのが好きではありません。それなら「もっち先生」と自分から名乗ってしまったほうがいいなと判断しました。これは持田自身が端正なイケメンというよりは、ふんわりとしたゆるキャラのようなフォルムの持ち主であることとも関係しています。

「語り」であること

実は、「もっちり文法」は、「授業」とか「講義」のような形式ばったものではなく、「語り」です。学習に役立つように「板書」を掲げていますが、基本的には、ひたすら語っています。だから練習問題を用意してもいません。ただ、「語り」を聞くことで、聞く人の学習に役立つようにという最低限の配慮はしています。ですから、学習のお供に活用していただくことは、妨げないどころか、推奨してもいいと思っています。

「文法」ということ

今回は「もっちり文法」というタイトルでやっています。以前は「英文法の話」というパワポスライドによる語りをやっていました。「英文法の話」はもう少し教材・学習材っぽい体裁を整えようと頑張っていたのですが、パワポ宅録という限定的なリソースでやっているのだし、もっと自由に語ったほうがいいなと思い、「もっちり文法」として「業態転換」をしました。

そして「英文法」ではなく「文法」にしたのは、複言語主義という、複数の言語を同時に学び、使っていこうという考えに根ざそうと思ったからです。複言語主義を日本の中等教育や大学受験の枠組みに落とし込むと、日本文法(現代語・古典語)・漢文法・英文法を並行して学ぶことを考えることになります。学校でも、塾でも予備校でもこうした試みはまだまだ少ないですが、自由な語りの中でこうした学びの環境を提供するお手伝いができればいいな、と思いました。もちろん、英文法の回、現代日本語文法の回、古典文法や漢文法の回だけ視聴することもできますし、それを禁止するつもりもありませんが、せっかくですのでいろいろな回を覗いてみてくれたらいいな、とは思います。

「もっちり文法」のある学習のこと

これは気負わなくてもいいです。スマホでも視聴できるように板書の文字は24ポイント以上にしてあります。隙間時間に少しずつ見てもらえたらと思います。現状では英語や国語の先生方の視聴も多いようで恐縮しておりますが、そうした先生方とはいずれお目にかかったりオンラインで、意見交換ができたらいいと考えております。

「もっちり文法」へのアクセスですが、vimeoに上げているのでvimeoでご覧いただくのがベストですが、noteにも常に投稿していますので、こちらから見ることもできます。YouTubeには一部の回を上げています。facebookページにも上げています。また、twitterには更新情報を随時流しております。

「語り」ではありますが、「語り」であるからこそ、深く掘り下げた丁寧な解説ができているとも思っています。是非ご活用ください。

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