自律的な受験生
受験生が自律的であるのは理想的です。自分の学力・学習状況を客観的に把握し、その都度自分にとって必要な学習が何かを認識し、それを的確に実践する。これが理想の受験生の受験勉強です。高校を卒業するくらいの年齢になれば、大学受験でこれをやるのもまったく不可能でもなさそうです。
自分で勉強できるからと言って予備校に来なくなる受験生もいますが、受験生として自律的な取り組みができればそれでよいのです。具体的には自らカリキュラムを設定して、必要な教材を用意し、その教材に独習で取り組んでいく。そしてカリキュラム通りに学習が進んでいるか、進んでいるとしたらカリキュラムの成果が上がっているかどうか点検していきます。何か問題があればその都度カリキュラムを修正し、学習の最適化を図っていきます。これができる見通しが立っているのであれば、「自分の勉強」で合格できます。
いきなり最適な学習が実践できるとは限りません。受験勉強が長期化するかもしれません。多浪のリスクがあるということです。それでも自分の力で受験勉強を進めて大学に入れたとしたら、大きな自信につながります。指導者の押しつけから解放されたいと思う受験生には、これもひとつの選択肢として提案しておきます。