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全身オーダーメイドは「端から攻める」。まずはじめにメガネから。

さて、全身オーダーメイドを始めるにあたって、カジュアルファッションをどう組み立てるか?
今は「ダンディで爽やかな個性的な人」というコンセプトが決まっているだけ。

そこでまず、原点に立ち返って「個性」について考えてみたいと思います。
世の中には身の回りを装うアイテムは数多くあるけど、その人の個性を表すモノってなんだろう?

そう考えたらやっぱりメガネが真っ先に思い浮かびました。

たいていの人は初対面で、まず相手の顔を見ます。
第一印象で顔を覚えてもらうとき、メガネは重要な役割を担っています。顔の一部と言っても過言ではありません。
タモリもジョンレノンもメガネだけでイメージできてしまいます。

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だからといって、ぼくがぼくらしいメガネをつくれるかどうかはわかりません。そこでまず、メガネのオーダーメイド専門店に行くことにしました。

実は以前、大阪のオーダーメイドメガネ専門店「glass-tailor」で、ベーシックなデザインのメガネをつくったことがあります。今回は2つめということもあり、違うお店でチャレンジしたいと思います。


今度のお店は、前から気になっていた神戸北野にあるオーダー専門のメガネ店「めがね舎ストライク」さんです。

ストライクさんのコンセプトは、ビスポーク(Be sporke)を重視しているだけあって、その人ぴったりのメガネを提案すること。


さて、全身ファッションをゼロからつくる場合、1番目にメガネを選択したら次はどんなモノをつくればいいのでしょうか?
ここは意見が分かれるところ。
まず、考えられるのが「帽子」。メガネと帽子は一対で一つの世界観をつくりあげることができます。
メガネ舎ストライクの皆さんも帽子とメガネを着用されていました。見た目をガラッと変えたい時のオススメの方法といえます。


「じゃあ、ぼくも帽子」ってことで検討しましたが、帽子を外したときに髪の毛がペタッとなってしまうのでパス(泣)

そうなると、次につくるモノは一番面積が大きい「アウター」か、メガネから一番離れている「靴」ということになりますね。

アウターは、できれば完成したメガネをかけた状態でつくりたいので、とりあえずメガネをつくりながら、メガネの影響が少ない靴をつくっていきたいと思います。
実は靴を選んだ理由はもう一つあります。
ファッションを組み立てる時、ボトムを決めることがトータルコーディネイトしやすいというファッション論があるからです。これについては、オンワード樫山が展開する「JOPEPH HOMME」のブランド創設者も「一本のパンツのシルエットが決まれば、スタイリングが決まる」と提唱しています。
今回は、パンツをつくる前に靴からつくり始めます。

そう、顔と足元、つまり上下の端からつくっていきます。


全身カジュアルファッションがテーマなので、靴はもちろんオーダーメイドですがフルオーダーはいたしません。

一般的に革靴のオーダーメイドは、比較的安いところでもセミオーダーで5万円くらい、フルオーダーなら10万円以上の費用はかかります。
とあるビスポーク店の方に聞くと一流の靴職人さんに頼むと30万円からとのこと。
「30万円の靴を頼む人って、きっとセレブな方なんですね」って質問したら
「そんなことありませんよ。大学生とか社会人になったばかりの方も多いです」
「若い子が、30万円の靴を履くんですか。よっぽど親がお金持ちなんでしょうね」
「それがそうでもないんです。学生さんがバイトでこつこつ貯めてつくっているみたいでよ」
固定概念を覆してくれますね。世の中は広い。いろんなお金の使い途があるのに、若いうちから一流の職人に一流の靴をつくってもらうなんて、渋くてかっこいい話しです。

いつか一流の靴職人さんにお願いしたいとは思いますが、とりあえず今はパーソナライズの楽しさを広く知ってもらうために「コストパフォーマンス」重視でいきたいと思います。

そんなわけで、次号はオヤジの靴づくりを解説していきます。

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メガネ舎 ストライク 

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メガネ舎ストライクさんには、計3回(正確には4回)訪問しました。

1回目は、どんなメガネにするかとういう方向性の確認。

丸や四角などベースとなる黒色のセルロイドフレームを顔に当て、見た目の印象を確認しながらカタチを確定します。

コンセプトに沿って、人とは違う八角形のデザインを採用。ちょっと攻めてみましたが、人生初の八角形、吉と出るか凶と出るか?

カタチを決めたら次は色目。これもいろんな色のフレームを顔に当てながら見た目の印象を確認していきます。私は、白黒の混じった柄モノと落ち着いた深緑色の2色を選択。

八角形で候補の色が2色。この決定事項でサンプルをつくってもらいます。

2回目の訪問は、サンプルを実際に掛けて詳細を決めます。今回はメガネ舎ストライク代表の比嘉さんに接客してもらいました。

仕事内容は堅くないけれども仕事の時もメガネを掛けているという話しをすると、正八角形よりちょっと上辺を長めにした方が遊び感が軽減されていいとのアドバイスを受け、その意見に従いました。

その後メガネの度数合わせを細かくしてもらいます。

3回目の訪問は、フィッティング。40分ほど調整してもらって4回目の訪問。

何度も何度も掛けては調整しフィット感を高めてくれています。

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そうして出来上がった作品は以下の通り。

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同じようなデザインがメガネ屋さんにもあるかもしれませんが、プロの方の意見や技術がぼく一人のために注ぎ込まれていると思うと大切に扱いたいとですね。

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