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組織が不死であるためにーフリースクール雑文記(12)

こんにちは!
BASE副代表のハルです。
すっかり秋になりましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

私は最近オーガニック食品にハマって、今まで気にしなかった食品表示やら原産地などに対するアンテナがほんのちょっぴりだけ強くなりました(笑)

さて、今回は「組織が不死であるために」というテーマで、フリースクールBASE、ひいては合同会社OWNERSの運営に関する哲学(?)のようなものを書いてみようと思います。

それでは、最後までよろしくお願いいたします♪

組織が不死であるために

たしか小学生か中学生の頃だと思いますが、当時バスケット部の主将を勤めていた関係で、たまにリーダーシップについて書かれた本を読む機会がありました。

その中の一冊に書かれていた「リーダーの仕事」のような内容の中の一説が面白く、同時にまた含蓄に富んで、社会人になった今でも時々思い出します。

細かい表現は忘れましたが、その一説とは
「リーダーにとって最も大切な仕事は、次のリーダーを育てることである。でなければ自分がやめられないじゃないか。」
という内容のものでした。

当時の自分にしても、「これ、けっこう深いこと言ってるなあ」と感じ入ったものでしたが、今にして考えてもまさにその通りだなあと首肯するばかりです。

話はちょっと脱線しますが、私の好きな生物哲学者の福岡伸一さんのお話によると、生命というものはその構成要素である細胞そのものが絶えず破壊と刷新のプロセスを繰り返すことで、総体として動的な平衡状態を維持しているのだとか。

そしてそれは生命の容れ物たる建築物にも言えて、例えば築何千年とかの建造物でも、実際は何度も修繕・改築されていて、見かけ上は同じ建築物であっても、実際に建立された当時の木材や釘はすっかり入れ替えられていたりするそうな。

やや入り組んだ例を引きましたが、要するに
生命とは、常に変わることによって保たれているというわけです。

そして生命の容れ物であるという理由でそれが建築にあてはまる以上、まさに生命の容れ物たるという理由で、会社組織にも同様の公理が適用されるはずです。

だから、おそらくまだ先の話ながら我々OWNERSにとっておそらく非常に重要な課題となるのは、構成要素の破壊と刷新のプロセスに耐えられるだけの、いわば「新陳代謝の強化」に他ならない気がします。

創業者の寿命と企業の寿命が同じであるという例は数多ありますが、人間に悠久の生が許されざる以上、それは時間に対する企業理念の風化あるいは敗北をしか意味するものでない。

OWNERSは、そういう運命を辿ってはならない。
OWNERSは私とズマが死んだ時点で消滅する組織であってならない。

古い細胞は来るべき時に自壊し、新しい細胞に理念のバトンをつなぐ。

一個の細胞としては終わりも持つ我々も、
そうすれば個体の死を越えて生きることができる。

そんな風にジリジリ考えながら、今週も運営を続けます!

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