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ウィキペディアの一発ギャグCG作家

 最初に見かけたのはウィキペディアの「ダンディ坂野」の項目だったんです。ダンディ坂野さんと言えば「ゲッツ」の一発ギャグで知られています。ギャグをしているご本人の写真があるのはまあいいのですが、それと一緒にこんな画像があったんです。

ダンディ坂野さんの「ゲッツ」

 これはつまりどなたかがダンディ坂野さんのウィキペディアのために、わざわざCGでゲッツのポーズを制作したということでしょう。CGに詳しくない私にはどれだけの時間と労力が必要なのかは分かりませんが、やらない人は例え5分しかかからない作業だったとしてもやらないと思うんです。ちなみにこの画像は「パブリックドメイン」になっておりまして、要は製作者のご厚意によりより、誰でも自由に使っていいようになっています。

 続いて見かけたのがウィキペディア「江頭2:50」の項目でした。

江頭2:50さんの「ドーン」
江頭2:50さんの「取って入れて出す」
江頭2:50さんの「シャチホコ立ち」

 有名なギャグ3連発でございますけれども、皆さんもピンと来たと思います。「ゲッツ作った人と作者が同じだ」と。こちらも全てパブリックドメインとなっておりました。

 作者を確認したところ、どちらもAsanagiさんという方が作られているようです。これは他にも作品があるぞ。そう思った私は、軽くいろいろ調べてみましたところ、やはり他にも作品が出てきました。

志村けんさんの「アイーン」
なぜかモデルは研ナオコさん風
加藤茶さんの「ちょっとだけよ」
当然ながらピンクのライトは欠かせません
ダチョウ倶楽部の「ヤー」
ダチョウ倶楽部の「押すなよ!絶対に押すなよ!」
熱湯風呂もしっかり再現
岩井ジョニ夫さん(イワイガワ)の「シリアスムーンライト」
キャイ〜ンの「キャイ〜ンポーズ」
なかやまきんに君さんの「パワーッ!」など
オードリー春日さんの「トゥース!」
とにかく明るい安村さんの「安心してください、はいてますよ」
下着の柄にこだわりが感じられます

 動きに特徴のある、非常に国民的なギャグが作品として選ばれやすい傾向が見られます。岩井ジョニ夫さんという渋いところまで扱っている理由は分かりませんが、キャイ〜ンのポーズも描いている辺り、作者は浅井企画に縁がある方なのかもしれません。ちなみに、ダチョウ倶楽部の画像は上島竜兵さんが亡くなられて10日ほど経ってから投稿されており、ちょっとしたドラマも垣間見えます。

 コマネチに至っては動画が投稿されています。

動く「コマネチ」

 Asanagiさんがどのような方なのかは分かりませんが、この方がされていることは並のお笑い愛ではなかなかできない行為だと思います。

 更にウィキペディアを調べますと、漫画のギャグも作品化されておりました。

「おそ松くん」の「シェー」
「シェー」その2
「嗚呼!!花の応援団」の「クェックェックェッ」
「がきデカ」の「死刑!」

 1960年代から1970年代にかけてのギャグ漫画で繰り広げられてきた有名ギャグばかり扱っています。とにかく、特殊な動きをするギャグを次々と描いてはウィキペディアに載せていらっしゃるようです。

 今後も特徴的なポーズを取る国民的ギャグが生まれた際には、Asanagiさんはパソコンを立ち上げ、CG制作に勤しむのだと思います。そう考えると、世の中、本当にいろんな人がいるなあと感心せずにはいられません。

 もう少し調べると、Asanagiさんのユーザーページがございました。

 どうやらウィキペディアでギャグ以外の画像も制作されている他、記事の執筆も精力的にされている方のようです。

 私としてはAsanagiさんの、いや、Asanagi先生の次回作を期待したいところです。もしくは、新たな作品がウィキペディアから発掘できればと思い、今日も私はウィキペディアにてお笑い関係の記事を眺めるつもりです。

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