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気づくのはお笑い方面ばかりなり

 先日、自分のYouTube履歴を見たんですけれども、マジで8割お笑い関係になっていてちょっとひきました。これまでいろんな方から「もっといろんなことに興味を持った方がいい」と忠告されてきましたけれども、まったくその通りだと思いました。そして、いろんな方の忠告が全く心に響いていないことが分かりました。もうこれは生まれ持った性質だから仕方がないのだと、諦めかけている自分がいます。

 こんな私でも一応は仕事らしいものに従事しておりまして、その日も職場で普通に働いたあと、家路を急いでおりました。駅のホームに着きますと、乗りたい電車が発車しそうな状態でした。急げば何とか乗れそうだと思いまして、人混みの間を縫うようにパタパタ小走りしてたんですが、すれ違ったひとりの男性が大竹まことさんにそっくりだったんです。もう電車に乗りたいという目的が頭から吹き飛ぶくらい似ていました。

 大竹さんは当時、既に大ベテランでございましたから、とても電車通勤するとは思いません。それでもビックリしてその場に立ち止まってしまいました。大竹さんには双子の弟さんがいらっしゃるようですので、ひょっとしたらそっちかなとも思いましたけれども、いずれにしろ電車には乗れませんでした。

 こんなこともありました。大型書店をウロウロしいたんです。書店も大型となりますと、あちらこちらに立ち読みしている客がいる。私は客の間をすり抜けながら、面白い本がないか探していたんですが、少々目測を誤りまして、立ち読みしている方と接触してしまったんです。幸いにもお相手はちゃんとした方で、私が頭を下げるのとほぼ同時に謝ってきたんですけれども、パッと顔を見た私は声をあげそうになりました。勝俣州和さんそっくりだったんです。

 とりあえず、驚きを心の中に留めたまま店を出ますと、早速、スマホで事実確認です。公式サイトで宣材写真を見ますと、やっぱり激似です。ただ、異なる点も結構ございました。声も異なっていましたし、何より身長が全然違いました。公式サイトでは171センチのようですが、どう見ても180近くあったんです。

 ちなみに、勝俣そっくりさんが立ち読みしていたのは、「世界はユダヤ人が裏から操ってる」だの「とある組織が人工地震兵器で日本を攻撃している」だのといった内容の、いわゆる「陰謀論」と呼ばれる本が揃っている棚でございました。

 身長が全然違うことからも、あの勝俣そっくりさんは本当にただのそっくりさんなんだろうなと思ったんですが、でもなんか諦めきれなかったのか、それから数ヶ月間、勝俣本物さんが陰謀論がらみの仕事をしていないかチェックし続けてしまいました。結局、勝俣さんが出てきたのはバラエティ番組ばかり。宇宙人とか預言者とかが跋扈するような番組にはついに出ませんでした。

 そこで思ったんです。世の中にはいろんな著名人に似てる人がいるはずです。あのモデルに似ている、この役者にそっくり、なんて人が、今日もどこかで日々を過ごしていることでしょう。何なら、私と街中ですれ違っているかもしれない。

 でも、私が気づくのは大竹さんとか勝俣さんとか、バラエティで活躍するお笑い要素強めな方々のそっくりさんばかりです。こんなことでもお笑い方面ばかりだなんて、どれだけ偏った視点で世の中を眺めているのでしょうか。

 せっかくなので、お笑いビック3のそっくりさんとすれ違うことを今後の目標にしたいと思います。そのためなら最終電車を乗り過ごすのもやむなしの覚悟です。

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