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不老不死、新たな責め苦

 人間、ある時期をピークに背が縮んでいくようです。軽く検索をかけたところ、こんな理由が書かれていました。

①加齢そのものによる水分減少
②骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折・背骨の変形
③生活習慣による不良姿勢

出典 https://www.mimihara.or.jp/ohtori/column/column56.html

 生活習慣はまだどうにかなるかもしれませんが、骨粗しょう症となると、なる人はなってしまうでしょうし、加齢に関してはもうどうしようもありません。つまり、年齢を重ねるほど背が小さくなる運命から逃れるのは厳しいと言わざるを得ない。そういう意味でも不老不死を求める人の気持ちが分かります。

 不老不死は人類の見果てぬ夢ではありますが、同時にそれを諫める一派も昔からいたようです。いわゆる不老不死アンチですね。死なないということは、生きている間に受ける苦しみをずっと経験しなければならないのと同じというのが代々伝わるアンチの主張です。

 別に私は不老不死アンチではありませんが、加齢による水分減少がなくなったとしても、骨粗しょう症と生活習慣から完全に逃れられはしないでしょう。病気になる時はなりますし、先ほど「まだどうにかなる」なんて書いてしまいましたが、よくよく考えれば生活習慣の改善も割と難易度は高いです。常にいい姿勢ができる人なんて、人類史上、何人いることでしょう。

 つまり、1万年生きた人間は身長が2センチかもしれないわけです。昔の人も今の人も、不老不死を利用した永遠に続く拷問やら責め苦やらを思いついてきましたが、これはこれで新しい責め苦な気がします。

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