「有吉メモ」はあんまり気付かれないでほしい
双葉社の文芸総合サイト「COLORFUL」に連載中の有吉弘行さんの「有吉メモ」が面白いです。
有吉さんが普段ぼんやりと考えているようなことが、まとまっていない走り書きのような形で残されています。おそらく他人に読ませるために書いているものではないので、意味がよくわからないところもあります。でも、何となくわかるところもあって、そこが面白い。
私たちは普段、テレビやライブで芸人のパフォーマンスの完成形だけを見ています。それがどうやって作られているのか、どういう発想から生まれているのか、というのはなかなか知る機会がありません。
ネタやトークを組み立てていくのは、ある程度は論理的な思考も必要なのかもしれません。しかし、ネタやトークのもとになる最初のアイデアは、論理的に導き出されるようなものではないのでしょう。
有吉メモには、そんな思考以前の段階のぼんやりとした気付きや思いつきが淡々とつづられています。この出来事に対して、この人物に対して、有吉さんはこういう捉え方をするのか、というのが何となく見えてきたりします。
有吉さん自身は、こういうまとまっていないメモのようなものを人前に出すのは、手抜きのように考えているかもしれませんが、お笑いファン目線ではむしろこれこそが貴重な資料であり、独自の価値があると思います。
静かに、騒がれることなく、あんまり気付かれることなく、コソッと続いていってほしいです。
《告知》
12月12日（火）の19:00～23:30に新宿の「ビキニマシーン」というBARで一日店長イベントをやります。よろしくお願いします。
『お笑いの話ができる地下BAR』
日時：12/12（火）19:00～23:30（L.O.23:00）
場所：ビキニマシーン
（東京都新宿区歌舞伎町2-9-18 ライオンズプラザB1F）
料金：チャージ1000円、ドリンク700円～
