かもめんたる・岩崎う大さんのM-1評を読もう
私はnoteの有料記事で『M-1グランプリ2023』の感想を書いておりまして、ある程度の数の方にご購読いただいています。
それはそれで大変ありがたいことなんですが、かもめんたるの岩崎う大さんも有料記事で寸評を書かれています。みんな、これを読みましょう、というのが今回言いたいことです。
私のような作り手ではない立場の人間が書くお笑いの感想や批評というものは、基本的にはどこまで行っても「自分にはこういうふうに見えた」「こういうふうに感じられた」ということを書くしかないんですよね。
でも、う大さんは完全に作り手目線で感想や批評を書かれているので、そこが格別に面白い。
最大の特徴は、個々のネタに関して「こういうふうにするといいかもしれない」「こういうやり方もある」といった具体的な提言があることです。これは作り手ではない立場の人にはなかなかできないことなんです。
恐らく、う大さんは本人たちに伝えるつもりでこれを書いています。本人たちに実際にアドバイスを求められたとしたら何を言うか、という視点で寸評を書いている感じがするのです。だから、これはお笑いファンよりも芸人や作り手側の人が見たらより楽しめるものなのかもしれません。
さらに言うと、ネタ自体の評価に関しても、う大さんには「やろうとしていることができているか」というはっきりした基準がある気がします。本人たちにやりたいことがあるとして、それが過不足なくできているかどうか、お客さんに伝わっているかどうか。う大さんはそこに最もこだわっているように見えます。
少し前の『しくじり先生』で行われた「キングオブう大」でも、う大さんはそれを審査基準にしていて、その観点からビスケットブラザーズを高く評価しているような感じがしました。
とにかく、う大さんのM-1寸評をみんなで読みましょう。う大さんからは1円ももらっていませんが、激しくおすすめします。