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ベヨネッタ3 クリア後感想【ネタバレ有】

ベヨネッタ3、クリアしました。
いや…クリアしたのか…?あの後、俺が見落としている何かがあったんじゃないのか…?やり込み要素をクリアして解放されるトゥルーエンドがまだあったんじゃないのか…??俺はまだ半信半疑です…
(1・2はwiiU、switchでクリア済みです。)

ストーリー

前作から8年、制作発表から5年経った満を持しての続編でこういうストーリー持ってくるのかよオイ!と思った。
独特なクリア後感だった。だってベヨネッタ死んじゃうんだもん。
主人公がリタイアして次世代に継承するストーリーは王道も王道だけど、ベヨネッタでそれやるんだ…と思った。
やっぱり俺はベヨネッタに無敵感というか、ハチャメチャで何もかもぶち壊してくれるような全能感を求めてたのかなぁ…みたいなことを思ったりもした。
実際のベヨネッタはかなり狼狽えるし、憤慨するし、苦戦もするし、魔女なだけで普通の人間だっていうことは過去作やっててわかってるのにね。
3のベヨネッタは特に人間臭かったな。愛する人間に抱かれて逝った描写は2のマミーと重なって良かったね。

正直、ヴィオラがルカとベヨネッタの子供というのはやる前から薄々感づいていたことなのでそんなに驚きは無かったけど(やたらと引っ張るのでちょっと笑ってしまった)、そもそもルカとベヨネッタってそんな感じだったっけなぁ…?という違和感がプレイ中ずっとあったんだよな。
ルカからベヨネッタに対する恋焦がれは分かるんだけど、ベヨネッタからルカへの感情って子供を見る親みたいなもんだとずっと思ってたから…
俺は愛だの恋だの、そういうシナリオに対する共感性が本当に無いので…

あとはもっと説明してくれよ!
シグルス、クソ重要キャラなのにベヨネッタの同位体以上に説明が少ないの何なんだ。リュカオンにしてもそう。
コイツらはオプションのキャラ説明を読んで朧気に理解できたけど、あまりにも本編で語られなさすぎないか?
ベヨネッタの同位体については「あ~この世界にはこういうベヨネッタがいるんだな」ぐらいの認識で進められたからまだいいけど、せめてシグルスはもうちょっと何とかして欲しかった。あまりにも描写が薄味過ぎて、ラスボス戦の後にまだ真の大元が出てくるんじゃないかと疑ってたよ。

エピローグ、結局ルカが生きてるみたいな描写もあったけどアレはなんだ?じゃあベヨネッタも生きてるのか?父って里親の事言ってんの?NYが綺麗になっててエンツォが奥さん?に電話してる所を見る限りあの世界は元通りになっているという事?それとも新しい家族なのか?
今回の話の主軸に多世界解釈があるので、どうといった捉え方も出来てしまうのがモヤつくぜ…!

勿論好きな部分もある。
特にベヨネッタの同位体達。皆個性があって良かった。
個人的にはβ1が一番可愛いと思う。彼女もうちょっと掘り下げてくれても良かったなー 武器も使いやすくてずっと使ってた。β4のヅカ感も良かった。
β3がアーク・アダムじゃなかったりβ4がマミーと一緒に登場したのとかもパラレルワールドの色んな可能性のベヨネッタって感じで好きな部分。
何より良いサプライズだったのが終盤で1と2のベヨネッタ(に最も近しい同位体)が登場した事。演出もBGMも良かったな~あそこ… 俺2の短髪ベヨネッタ好きだからよ…
あの辺りの無敵感が凄まじかった分、クライマックスの展開で面食らった所はあったと思う。

ゲーム面

俺は前作のアンブラン・クライマックスシステムが大好きなのだけど、それに取って変わったデーモンスレイブがまた凄く良かった。
俺はにわかゲーマーなので、1の避けて打つピーキーな戦闘がガチ感強くて苦戦してたんだけど、続編上記のようなある意味大味でバランスブレーカー的な要素があると個人的には凄くやり易くて良い…
爽快感が強くて見た目も派手なのがまた良い。ワンボタンでクソデカ魔獣とベヨネッタの操作切り替えが出来るの凄くないですか?FFの召喚魔法をリアルタイムでやってるようなもんでしょ…

デッドリー・シンの演出も凄い好き。
罪・ゴモラには無茶苦茶テンション上がったし、バアル・ゼブルには思わず膝を打ってしまった。(それまで基本巨大化だったのでギャップが凄く良かった。)ベヨ3の好き部分、やっぱり魔獣要素が強いな…

俺はパリィクソ苦手人間なので、ヴィオラパートで非常に苦戦してしまった。
唯一撮ったブロンズがヴィオラのチャプターだったし…
お前次作で主人公やるんだったらちゃんと避けてウィッチタイム発動できるようにしとけよ!?

1チャプターのプレイ時間がかなり長尺になっているなと思った。
というのも、1・2ではボス戦のみのチャプターがいくつかあったけど3ではそれが無い。ほぼ全てのチャプターに探索要素があって、それがボリュームが多くて嬉しいと取るか、スピーディだったゲームテンポが削がれてると感じるかは好みによるところだと思う。俺は前者も後者も思った。
マップも広いし、今作ぶっ壊せるオブジェクトがダントツで多くなってるからそういう所で時間を食ったんだなと思う。(個人的には嬉しい部分…)

テンポという点ではやっぱり前世代機の移植だった1・2に比べてフレームレートが安定しない部分がちょっと気になったかもしれない。
でもあのグラフィックで可変60fps出せてるのはやっぱり凄いと思うので、仕方の無い部分だと思う。プラチナは頑張ってるよ…

終わりに

1から続いたセレッサ・サーガは今作で一区切りなのかな。
ヴィオラが今後ベヨネッタの看板を背負っていけるキャラなのかはまだちょっと不安が残るけど、まだベヨネッタ自体は続けたいね~みたいな意志を公式が示してくれたことは嬉しかったな。
複雑な感情も無いわけではないけど、俺はこのゲームが好きになりました。
プレイ出来て良かった。


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