見出し画像

トランスフォーマーの開発目指す?テスラ

2022年9月30日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスクCEOは、カリフォルニア州パロアルトで開催された「テスラAIデー」のステージに、AI(人工知能)を搭載したヒト型ロボット「オプティマス」の試作機と共に登場。オプティマスは、ステージ上で二足歩行し、ダンスのような動きを披露した。また、人と同じように指を動かし、段ボール箱を運んだり、植物に水やりをする様子がビデオで紹介された。オプティマスの高さは170センチ程度で、重さは73キロ。EVのバッテリー、運転支援システムで使うAIや半導体などを活用した。テスラでは、工場で部品を運ぶなど単純作業での試験運用の開始を予定。マスク氏は、ロボットを大量生産し、自動車より安価な2万ドル以下で販売したいとしている。オプティマスには、ターミネーターのような道を歩まないように、停止ボタンなどの安全装置が組み込まれている。

1986年にロボットの基礎研究を始め、2018年に「ASIMO(アシモ)」の次期モデルの開発を取りやめたホンダは、2023年度中の「アバター(分身)ロボット」技術実証開始を目指している。ゴーグルとハンドトラッキング用グローブを装着して遠隔操作するアバターロボットは、アシモをはじめとするロボティクス研究で培った「多指ハンド」を搭載し、小さなものをつまむなどの繊細さと、固い蓋を開けるなどの力強さを両立できる手を実現。また、物をスムーズに握ったり、細やかな力の制御で道具を操ったりできるよう、「AIサポート遠隔操縦」機能も搭載している。システムは、ゴーグルで視線を検出し手と指の動きから操作者の意図を推定。ロボットのセンサーを使った形状情報などと組み合わせて、複雑な作業を実行する。

※ 見出し画像にはPixabayのフリー素材を利用しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?