見出し画像

怒りと上手に向き合う

数年前に「アンガーマネジメント」の本を買った。
年齢で言うと、おそらく20代半ばくらいだったと思う。

自分はその頃から感情の対処法に興味を持っていたのだと認識。
いつでも冷静にいるにはどうすればよいかというのは、自分的に永遠の課題。

今回は、手元にある下記の書籍の内容から、怒りの対処法について紹介する。

はじめに
・怒りに対して怒りで返さない。
・「怒らない」ではなく「怒りと適切に付き合う」という姿勢でいる。
・「まあ許せる」ゾーンを広げる。

瞬間的な怒りへの対処法
①6秒待つ。(深呼吸・暗唱)
②意識を変える。(本・スマホ)
③実況中継する。(手の動き・周りの様子)

大切なマインド
★過去・原因でなく未来・目標に目を向ける。(アドラー的)
★怒りにとらわれず、一区切りつけて前に進む。

久々に読んだが、分かりやすく実践しやすい内容であり、改めて良書だと感じた。
特に★マークは、アドラーの提唱する未来志向そのものであり、「嫌われる勇気」にも同様のことが書かれている。(と思う)

瞬間的な怒りの対処法について、3つ示しているが、頭で分かっていても実践するのが難しいという典型的な内容である。
自分の考える「怒りにうまく対処できたかどうかの判断基準」は、怒りの感情をもった後に普段と変わらない状態で他者に関わることができるかどうかである。
少しきつい口調になってしまったり、説明を端折ったりしてしまうことは日常で多々ある。特に家庭内…。
そう考えると、家庭はアンガーマネジメント力向上の場とも考えられる。笑

ピンチはチャンスという言葉があるが、これはアンガーマネジメントにもつながる。例えば、学級で子ども同士のトラブルが起こった時。
子ども同士の関係が悪化するかもしれないというピンチ…かもしれないが、これはよりよい他者との付き合い方について学ぶチャンスともいえる。
ここで大切なのが、教師の感情コントロール力。
「なんで喧嘩なんかしてるの!」という怒りをもったまま指導に入ると、絶対に良い方向には進まない。ピンチ→マイナスの結果になる。
一方、「そういうこともあるよね」「次に向けて今回の件から学ぼう」という未来志向で指導に入ると、子どもたちにも意味ある経験となる。チャンス→プラスである。
となると、やはり「知っておく」ことは大切。
「友だち同士のトラブルは子どもにとって成長のチャンスになる」ということを理解しておかないと、教師も冷静にはいられない。
学べば学ぶほど、自身の感情との付き合い方も上手になっていく気がする…。

ちなみに先日6月6日はアンガーマネジメントの日。
その由来は、6秒待てば怒りが収まるということからきているらしい。
ゆっくり6数えるという方法で、しばらくは怒りをコントロールしてみよう。

今回の学びONEスライド