トルクレンチガールズインタビュー
トルクレンチガールズ 2016年結成の大阪のフリー芸人。フリー芸人ながらM-1三回戦進出、ABCお笑いグランプリ最終予選進出など実績を残す。
うまこ・写真左 大卒。お笑いの都大阪が育んだお笑いソルジャー。
力学・写真右 院卒。大学院である。
瀬古・筆者 フロスをした時に血が出ないとむしろ不安になる。
【宣伝】
12/3(土)【大喜利】
『トルク君さぁ、じゃあ大喜利でオレ達に勝てんのかよ？』
於:楽屋A(四ツ橋)
開場:14:15 開演:14:30 終演:16:00
料金:¥1,500(1ドリンク付)配信¥1,000
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出会い
瀬古 お二人はそもそもいつどこで結成されたんですか？
うまこ 出会ったのが高校の同級生で。3年間クラス一緒やって、ずっと一緒におって、大学は別々で、たまに遊んではいたんですけど。就活の時期に飲んでたら「一緒にNSC行けへんか」と（力学に）誘われたんですよ。僕は文化祭レベルですけど、中学校高校大学と漫才やってて。
力学 僕は舞台に立ってTHEお笑いをやってた経験はあんまりないんですけど、友達を笑かすのが好きな人生で、就活で就職する実感が沸かなくて、友達のうまこくんは面白いと思ってたんで声かけたけど、その時は組まんかったよな。
うまこ そうそう、僕は高校で何回か漫才しててそれを見てたんですけど、差別用語に近い発言して先生に怒られたりしてたんですよ（笑）。僕は中学の頃からbaseよしもと見てたりしてて。
瀬古 どれぐらいの時期でしょう？
うまこ かまいたちさんが本当に若手の頃なんで、ダイアンさん、とろサーモンさん、ジャルジャルさんとか銀シャリさん。
瀬古 強いですね。
うまこ 地方局のテレビでライブの様子やってて、衝撃を受けたんですけど、「全然知らんのにこんな面白い人がおるんや」。その時から何回かお笑いやりたいなとは思ってたんですけど、へし折られて、「無理やな」と思ってて。そこで誘われて、二人で漫才したことないですし、（売れる）確証が無さすぎて、ちょっと無理やなと断って。
力学 就活シーズンに漫才やったこともないのに声かけて（笑）。
うまこ そんなギャンブル出来ひんなと思って。
力学 僕は断られて、院に行ったんですよ。
瀬古 院に行ったんですか！？
うまこ NSC断れて院に行ったんですよ。
力学 就職して働ける自信がなかったんですよ。
うまこ でもそれ声かけたのが大学3年生の11月ぐらい。まだ就活まで時間ある時やったんですよ。
力学 研究室配属のタイミングやったんで、その研究室行くかどうかで進路決まる時期やったんで。就職じゃないとは思ってたんで院に行って。僕が5回生のときに（うまこ:社会人一年目）アマチュアが出れるライブがあって。
うまこ 僕が見つけて。
力学 うまこが誘ってくれて。
うまこ 僕が元々大喜利会みたいなのに何回か出てて、それ繋がりでそれに出てる人達が開いたライブみたいなのがあって。
瀬古 魚雷さんの話と繋がってきましたね（笑）。
結成〜初のＭ−１通過
うまこ 魚雷さんが大学一個上の先輩で、大学のお笑いの大会で出会って、そっからあるたびに出たりとか、別のライブで集まって一緒にやったりとかしてましたね。ほんまに最初は遊びというか、出れるライブあったら出るかみたいな感じでしたね。2回目の舞台が大阪の神社で落語家さんのお祭りがあって、そこで素人園芸大会みたいなのがあって、審査員にも作家の方とか呼んでて、ただお客さんが落語家さん観に来たジジババばっかりやって、ジジババの前で滑ってなんやねんと思って、帰りにストゼロ飲んでぐちゃぐちゃなりましたね。3回目の舞台がM-1で。
力学 2016ですね。組んだのも2016で。
うまこ そこで1回戦負けたんですけどナイスアマチュア賞選んでもらって、今と形全然違くて、僕がツッコミで、当時2分ネタをやる技術がなくて、「2分の中でコイツ（力学）ツッコミなんかい」を回収するの無理なんかなと思って、個性を殺したネタをやったらただただ台本を褒められて、ナイスアマチュア賞貰ったんですけど、恥ずかしいですね。
力学 これは秘話があって。
うまこ 秘話？
力学 当時僕が研究の大変さを身に沁みて、今やってるようなパァーッみたいなツッコミができなくなって。
瀬古 心が衰弱しすぎて（笑）。
力学 漫才で荒ぶってる余裕もなくて、「ごめん俺ツッコめへんわ」みたいなのはうまこに相談してた。
うまこ 言うてた？
力学 たからボケツッコミ入れ替えたんやと思う。
うまこ 仮にもNSC行こうって言って来たやつが「できひんわ」とか言うなや。
瀬古 段々と本格的にやり始めた時期みたいなのがあるわけじゃないですか。
うまこ 今みたいな活動ペースになったのは2020年。今も出てる「BAR舞台袖」っていう大阪のハコ（劇場）があって、そこのオーナーの加藤さんにもそこで会って。加藤さんが「プロだけじゃなくて学生も社会人も一緒くたにおもろいことして大阪のレベル上げたい」って考えを持ってはって。そこで『二足のわらじ』っていう社会人と学生限定のバトルライブが始まって、そういうの出始めて2020年に初めてM-1 1回戦通れて。当時は3回戦がなくて、例年の3回戦レベルみたいな感じで、東京4会場先あってアマチュア全滅、大阪あったときに僕たちとかじゃがいもタルトが（2回戦）行けて、そこで注目されるようになっていろんなライブ呼ばれるようになって、徐々に増えていきましたね。
瀬古 そうですよね。あの時はコロナで。
うまこ あの時も無観客でほんまに手応えもなくて、帰ってきてどうやろと思いながらめっちゃTwitter更新して、あのときはまだ確かインスタライブ（結果発表）もなかったと思うので、結果見たら受かってて、あれがほんまに初めて手応えを掴んだ日かもしれないですね。
力学、ひとり東京へ
瀬古 力学さんはお笑いやりながら大学院２回生のときに就活もやったわけじゃないですか、そのときはどう思ってたんですか？
うまこ それもね、（エピソード）あるんてすよ。
力学 大学院一年行ったときに、僕はやっぱり院に行くと言ったものの「お笑いやったほうがいいんじゃないか」と思うようになる時期があって。
うまこ 年度末ですね。３月に「次のM-1で3回戦行ったらNSC行こう」って誘われて。僕はあんまり乗り気じゃなくて、一年ぐらい（お笑い）やってきてまだあんまり掴んできてない気がして、「まあ3回戦行ったらNSC行くかもな」ぐらいで返事して。
力学 院の3月って、改めて就活が始まる時期やったので、M-1 3回戦が秋頃やと考えるとそこまで待てへんなと。
うまこ 言うてきたんお前やろ（笑）。
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