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魚雷2倍速インタビュー前編

魚雷2倍速・写真 30歳社会人男性。日本の一般社会人の中で一番いろんな声が出せる。
瀬古・筆者 声が特徴的すぎるのでものまねされる側


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魚雷福井を飛び出す

瀬古 本日はよろしくお願いいたします。

魚雷 そうですね。あんまり自分のこと語る機会がないので嬉しいです

瀬古 そうなんですよ!魚雷さんって謎の人なんですよね!

魚雷 だから僕も発信したいとは思ってたんですけど、でも書く時間がなくて!

瀬古 というわけで色々魚雷さんを深掘っていければなと思うんですけど、最初魚雷さんがお笑いをやろうと思ったきっかけっていうのはなんだったんですか?

魚雷 これはめちゃくちゃありますね。僕、福井県の田舎出身で、お笑い番組なんてほとんどないなんて環境で育ったんですね。それでも夜中の変な時間にエンタの神様とかオンバトとかやってたりするんですよ。深夜の1時くらいに放送されたりするんですよ。それでもその少ないネタ番組を擦り切れるくらい見て。そこからM-1とか賞レースに目を向けるようになって。そこからお笑い全体を好きになったんですね。M-1の優勝予想を予選から追いかけるみたいな。福井なんで予選を見に行けないんですけど、その結果を追っていくのが楽しいとか

瀬古 魚雷さんが追い始めたのってかなり前だと思うんですけど、それってどこから情報を得ていたんですか?

魚雷 2005年くらいだったんで2chとかですかね。ライブレポみたいなのがあって、それで誰々がウケてたみたいなことをめちゃくちゃ見てましたね。それで福井の田舎だったんで、M-1の予選を一度でいいから見たいって言うのが一個大きい夢だったんですよ。東京の人からしたらそんなことが夢なのって思うかもしれないんですけど、それが当時の僕の憧れで。それで本当にお笑いを見るために関西大学に進学したんですね。とにかく大阪に住みたかったんですよ

瀬古 学歴だとかじゃなくてですか笑

魚雷 そう。とにかく住みたくて。だからその時までは自分がお笑いをやるとかは全然考えてなかったんです。本当にお笑いの劇場に通いたいと。お笑いを見たいっていうのが夢で。だから夢が一回そこで叶ってるんですよね

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【説明する魚雷さん。こんなに実績を残しているのに奥さんには遊びだと思われてるらしい】

若かりし二冠王に人生を変えられる

魚雷 5upよしもとっていう当時の劇場があって

瀬古 今は漫才劇場ですよね

魚雷 そこにずっと通ってたんですよね。そこで自分がお笑いをやるって決めた、でっかい出来事があって。当時、5upよしもとのオーディションライブみたいな一番下のライブがあって。そこを毎週見に行ってたんですよ。一番下なのにめちゃくちゃ面白い人たくさんいるってなって。当時なんて見取り図さんもいたし、インディアンスさんもいたし。それくらいの人たちが当時から既に面白いのに、勝ち上がれてなくて。その中で勝ち上がった人は本当にすごいんですね。それで当時のシステムとして、そのオーディションライブを勝ち上がったら数日後に三軍のピラミッドのライブに出れると。そこで上位3組に入ったら、二軍のピラミッドのライブにすぐ進めるんですよ。そこで勝ち上がったら、ピラミッドの二軍のメンバーに1日でなれるんですね。でもそんなケースはレアで、なかなか勝てないんですよ。
 その時に見て、衝撃だった一人の芸人がいるんですよ。その時初めて見たんですけど、とんでもない勢いでフリップをめくって、全然わけわかんないこと言ってるんですけどめちゃくちゃ面白くて。パジャマ姿の僕よりも若い少年がばちばち笑いをとってる姿を三軍のバトルライブで拝見して。こんな面白い人いるんだと思ったら、その三軍のライブの三位に入って。二軍のバトルライブ出れますってなったんですよ。その少年が粗品やったんですよ。
 それでMCのスーパーマラドーナさんと絡むんですけど、めちゃくちゃ素人なんですよ。絡み方が全然喋れないし、「あ、いや、うん」みたいな。全然うまいこと立ち回れてないし。本当に自分らと同じような素人なんやっていう。でもあんなにネタで爆笑をとってるっていうのがあって。それでその子が気になりすぎて、次の時間にある二軍のバトルライブも行ったんですよ。これはどうなるんだと思って、でもまぁ三軍勝ち上がれたとしても、二軍っていっても錚々たるメンバーなんですよ。賞レースの決勝にはいってないけども、既に頭角を表してる和牛さん、アインシュタインさんとか。そこに素人の少年が入って、どうなるんだと見たら、もう一番ウケるくらいウケて。それで二軍のバトルライブ二位で勝ち上がって、1日で劇場メンバーになったんですよ

瀬古 ヘェ〜スゲエ〜

魚雷 そう!すごすぎるってなって!本当に素人の少年がってなって。あんな素人の少年が舞台に出て笑いを取れるんだっていうのがまず衝撃で。僕は賞レースの予選とかたくさん見てたんで、プロとアマチュアが出てきた時って客席の空気から違うじゃないですか。それでそこを超えることって無理なんだって思ってたんですよ。だから自分が舞台に出てプロみたいに笑いを取れるって思ってもなかったんですよ。でも、誰も知らない素人の少年がネタの強さだけで笑いをとってて、こういうことってできるんだって思ったらすごい憧れてしまって。そう思ったら、出てみたいって思ったんですよね。
 それから関大の中でお笑いの大会があったですよ。

魚雷お笑いを始める

瀬古 お笑いサークル関係ないやつですか?

魚雷 僕がいた当時は関大にお笑いサークルなくて。その大会も学祭の一イベントとして、普段お笑いとかやってないようなイケイケの陽キャがコンビ組んで、ほんまに素人がコンビ組んでその日限りでってコンテストやったんですよ。そこやったら自分が出るのに丁度いいかなと思って。その時の友達とコンビ組んで出てみたんですよ。普通にお客さんの前でネタをやることが楽しみで、どうなっても構わんなと思って。その時のネタも普通の漫才とかやっても、技術とかないしそこまでウケないだろうなって思って

瀬古 思考深いですね笑

魚雷 新しいことをしないといけないなと思って。現実的に考えて、目を引くものじゃないと流れていっちゃうじゃないですか。だから粗品さんがR-1優勝した時のフリップと全く同じなんですよ。そのネタがすごく衝撃的だったので、まぁパクリじゃないですけど、まぁパクリなんですけど

瀬古 パクリなんですね笑

魚雷 フリップを真ん中に置いてコンビでショートコントをするっていうネタをやって。なんかめくるのが面白いと思って。ショートコントに行く時フリップをめくってショートコントに行ったら、振りも削ぎ落とせるから。めくった瞬間ウケるかなと思って。それやったらバンっとウケて。初めて人前でネタをやって、ばっと反応があったのでそれがめちゃくちゃ楽しくて。それで勝ち上がったら二本ネタができるって大会だったんですけど、結局友達たくさん呼んできた陽キャのコンビに負けるんすよ。

瀬古 最悪笑

魚雷 なんか審査員票は高かったらしいけど、客票で負けたみたいなこと言われて

瀬古 居酒屋でめっちゃ愚痴るやつですね

魚雷 でも悔しいとかよりも、お客さんの前で初めてネタやって笑い取れたのが嬉しくって。自分にもできるんやって思って。そこから舞台に出るのが嬉しいって思いましたね。
 でもそこからインディーズライブに出るとかいう発想もなくて。だから年一回のその関大の大会のためにネタをするっていう。でも年一回だけ披露するってのももったいないじゃないですか。やりたいネタもたくさんあるしなっていうので。だから学校の近くにある誰も使ってないイベントスペースみたいなところを貸してもらって、そこで単独ライブをやったんですよ。だからお客さんも演劇サークルの仲間たちを呼んで、ネタを18本くらいやる単独ライブをやって

瀬古 やりすぎですよ笑

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【5upよしもとのピラミッドを説明する魚雷さん。ユーチューバーのもののけさんと並べられることは恐縮だそうな】

やめるとやめないの瀬戸際で

魚雷 やりたいネタたくさんあって、大学卒業したらお笑いできなくなるし。卒業する前に目一杯芸人さんぽいことをやりたいなと思って。その時も今もプロになりたいって考えはないんですけど、芸人にならないから今のうちに思い出づくりで芸人っぽいことをやっちゃおうと思って。それでそのあと大学卒業ってなるんですけど、就職するにあたって、僕福井に戻るんですよ。本格的にそれでできんくなると思ったんですよ。でもやっぱりやりたいってなるすよ。だから賞レースの時期に友達とキングオブコント出るかみたいな感じくらいで。あとは市のお笑い大会に出ようかみたいな。そういうのが就職してから2,3年くらいあったんですかね。それがあった後に単独ライブをまたやるんですよ笑 でももう3年経ってるんで友達とかも来てくれないんですよね。そこであーやっぱりお笑い無理やってなって。誰にも求められてないところでお笑いやるの無理やーって。昔みたいに賞レース見て楽しむだけのお笑い好きに戻るんかなって思ってた時に、関東にもあると思うんですけどアマチュアで大喜利してる界隈があるでしょ?

瀬古 ぺるともさんとか俺スナさんとかですよね

魚雷 関西にも有名な人とかがいるんですよ。大阪にもそういう面白社会人がたくさんいるんですよ。それでその人たちが出てる大喜利ライブに出会うんですよ。それでその面白社会人たちが試しにネタをやってみようっていうネタオフ会みたいなのがあって、畳の和室みたいなのを借りて、みんなでネタ見せて。でも僕は本当にそれが心地よくて。こういうところでお笑いをやっていくのはいいなって思ったんですよ。だからそういうイベントに出るために福井から遠征するっていう。多い月は片道5000円くらいかかるのに、月2,3回行って毎週のように遠征してる時期もあったんですよ笑 それが楽しすぎて

瀬古 そういうのないと働いてられないですよね

魚雷 そこでまた単独ライブをやったら、この人たちがお客さんとして来てくれるんじゃないかって思ったんですよ。当時なんてわらリーマンみたいな組織もないですし、素人がライブ会場を抑えて、ライブを開催するってこと自体が異例というか。だから結構前代未聞のことするなって思いつつも、アマチュアですけど僕が企画してやりますっていうのをやるので皆さん来てくださいってのを一回やったんですね。
 でもそれは自分の単独ライブにするとあんまり引きはないなって思ったんですよ。大喜利界隈でもあんまり知名度があったわけでもないですし。大喜利界隈の中で知名度もあって、面白くて、かつネタもできるっていうユニットライブをやって。出演者みんなアマチュアですけど全員面白いです。なかなかこんなライブないから珍しいでしょって宣伝をしたんですよ。それでその中にトルクレンチガールズとかもいるんですよ。トルクレンチとはずっと一緒で、それこそうまこくんはさっき言った関大のコンテストとかで戦ったりしてて。トルクレンチとか、棚卸し代行ハウスっていう芸人とか

瀬古 名前めっちゃ関西っぽいですね笑

魚雷 あとは髭おじさんっていうね。その4組のユニットライブで、でも本当に大学時代みたいに居酒屋の一室を借りて、ほんまに部屋代とかもかからないんですよ。それで自分で椅子を並べて、客席作って。音響機材とかも演劇サークルから借りたりして。それで4組でやって、そもそも全組ウケるのかっていう不安もありながら、それぞれが二、三本ずつネタをやったんですけど。もう全部大ウケ。大盛り上がり。お客さんも社会人で、プロじゃなくてもこんなに面白いことできる奴らいるんだってなって、チケット代とかも取らなかったんですけど、面白いと思ったらカンパしてくださいって言ってたら、お客さん40人とかだったんですけど4万円も集まって

瀬古 すご〜

魚雷 だからお客さんとかも含めて打ち上げをやって飲み代タダ!最高やったな、あの時。これでもう自分の中のお笑い人生のピークを迎えたと思って。これもう一生走馬灯に残るなって出来事やったんですよ。社会人でアマチュアでお笑いやってく中で、こんなに大成功することないなって。だから二回目とかも考えてなかったんですよ。大学時代二回目の単独やって失敗とかしたから、この状態のまま保存したいと思って。そのあとの活動とかも別に考えてなかったんですけど、でもR-1は記念受験みたいな感じで出てて。このライブがあった次の年のR-1出て、三回戦まで行くんですよ。それでさっき言った棚卸し代行ハウスっていう芸人は準々決勝まで行ったんですよ。しかもこのライブで下ろしたネタをやったら準々まで行ったんですよ。だから二人で一緒に賞レースを勝ち上がっていったんですよ。

瀬古 熱いっすね

魚雷 めちゃくちゃ熱くないですか。ほんまに勝ち上がるたびに二人で頑張ろうなっていって。その時のことがあって、もっとお笑いやりたいなってなって。これが2018年のR-1なんですけど、その年に僕の会社は福井に支社があるので福井にずっと住んでたんですけど、本社京都なんですよ。それで京都に転勤になったんですよ

後編へ続く...

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【コーヒーを飲む魚雷さん。グラスを持てば飲みやすいと思う】

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