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全日本アマチュア芸人No.1決定戦2022ライブレポ


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文責・いっち

今回で2回目の開催となる「全日本アマチュア芸人No.1決定戦」の決勝戦が7月16日(土)に新宿文化センター小ホールにて開催され、夕げが優勝した。


全日本アマチュア芸人No.1決定戦は社会人、大学生、高校生とアマチュアなら誰でもエントリー可能で、漫才・コント・ピン・落語などネタのジャンルはなんでもありの大会である。今回は全国から298組のエントリーがあり、決勝では予選会や動画審査から勝ち上がった全12組が出場。一回戦ではA、B、Cの3つのブロックに4組ずつ分かれてネタを披露し、そこから勝ち上がった3組が最終決戦で優勝を争った。



オープニングではMCのザ・ギースが登場して早々、観客の中にお笑いライブに初めて来た人がいなかったことに疑いの目を向けた。また、賞金や特典のない今大会を「M-1、KOC含めて全賞レースの中で一番ストイックな大会」と称して会場を盛り上げ、尾関は出演者に対して「賞金はないけど、賞金のことは考えずに頑張って」とアドバイスを送った。


その後、審査員を務める新道竜巳(馬鹿よ貴方は)、児嶋気奈(K-PRO代表)、なかがわりょう(フランスピアノ)、北村直久(構成作家)、なんぶ(構成作家)の5人が登場。ライブ主催者、元社会人経験者、KOC1回戦にも通う人など各々の立場を踏まえた意気込みを語りつつ、アマチュア芸人のネタのレベルの高さに言及して会場を温めた。



Aブロックでは魚雷2倍速(社会人)、鳥山明・暗(大学生&社会人)、みんな銀河(社会人)、下町モルモット(社会人)の4組がネタを披露。魚雷2倍速はYouTubeでも評判のフリップ2枚を使ってモノマネとモノマネを組み合わせたネタを披露した。鳥山明・暗は交通安全教室のコントを行い、うんこ車に轢かれた際やうんこ車が炎上した際の対処法などをレクチャーした。みんな銀河は煎餅屋の店主にリポートをするコント、下町モルモットは帰りたい気持ちを独特の観点で語る漫才を披露した。

ピン芸、コント、漫才と1つ目のブロックから多様なジャンルかつレベルの高いネタが入り乱れる中、一番の拍手笑いを掻っ攫い、審査員票を4票も集めたみんな銀河がAブロックを制して最終決戦に進出した。


Bブロックではふねしぼり(社会人)、カイオク(社会人)、ハバネロ胡椒(社会人)、夕げ(社会人)の4組がネタを披露。ふねしぼりはロボットコンテストに参加する高校生のコントを披露。カイオクは漫才を披露し、度胸のあるふるまいを観客に見せつけつつ「度胸がない」と主張した。ハバネロ胡椒は色んなスポーツをわかりやすく子供に教える漫才を披露し、夕げは漫才にて「蛇にピアスの吉高由里子に勝っている」と言い張った。

結果待ちの際には、出演者が怒っていることを発表する時間や、MCのザ・ギースのファンであることをそれぞれ主張するなどの時間があり、ネタとは別で盛り上がりを見せた。結果Bブロックではかなりの接戦の中、3票を獲得して夕げが最終決戦へと進んだ。


Cブロックではキッスエンドラン(社会人)、肉食いジーヌ(大学生)、馬並バトルタイプ(大学生)、惹女香花(大学生)の4組がネタを披露。キッスエンドランはエッチ部に所属していた青春の思い出を漫才で回顧し、肉食いジーヌはSMA所属の芸人SAKURAIに扮して元気よく挨拶をしつつ「歌」という歌を披露した。馬並みバトルタイプはゴスペラーズとUFOを呼んでいるおじさんのデュエットをコントで披露。惹女香花は「別に変な名前とかじゃないけど知り合いの中に1人もいなかった名前」を発表した。

他2ブロックと比べてかなり異質なネタの揃ったCブロックでは、そのネタのゲテモノ加減と長いライブの終盤に差し掛かってきたというタイミングも相まって、全体を通して笑い声が一段と多かったような気がした。結果は審査員のなかがわが「今年見たネタの中で一番笑った」と評した惹女香花が審査員票を3票獲得し、最終決戦へと駒を進めた。


最終決戦では、Aブロックから勝ち上がったみんな銀河、Bブロックから勝ち上がった夕げ、Cブロックから勝ち上がった惹女香花の3組がネタを披露。みんな銀河はコントから漫才に切り替え、ハヤシライス専門店のネタを披露。夕げは漫才で「私って杏仁豆腐じゃない?」という掴みから観客を引き込んだ。惹女香花は1本目とはまた違ったテイストのピン芸を披露し、自分に向けて手紙を朗読した。各組に票が割れる接戦の中、3票を獲得した夕げが見事優勝を果たし、第2回王者に輝いた。



何人かの審査員が言及していたように、夕げは1本目2本目ともに「何を言っても笑いが起こるゾーン」が生まれており、ネタのテーマの独創性やツッコミの敬語×否定のオリジナリティなども相まって出場者の中でも強いインパクトを残していたように思う。


その他、魚雷2倍速や惹女香花、肉食いジーヌをはじめとしたキャラクター性のある出場者達とMCとの掛け合いや、出演者たちがMCのザ・ギースのファンだと口々に主張してサインを交渉するシーンなど、ネタ以外の平場でも盛り上がる場面が多々見られた。姪っ子の誕生日に見事優勝し、賞金はないが勲章だけを姪っ子に持ち帰る夕げの勇姿をはじめとして、プロの芸人も賞賛するネタや見応えのある場面が盛りだくさんでライブとして非常に満足度の高いものであった。プロアマ問わず面白いネタライブの観覧に行きたい方は、是非次回大会の開催情報解禁を心待ちにしていてほしい。


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