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キングオブコント2022感想

※このnoteはネタバレをしているので、キングオブコント2022を見てから読むことをおすすめします。

昨年を上回る3018組もの芸人がエントリーし、ビスケットブラザーズの優勝で幕を閉じたキングオブコント2022。今回のnoteでは、キングオブコント2022の感想を書いていこうと思う。
※各組の右横は個人的な点数です。
※個人的な点数と個人的な順位を書くことで、どのコントがどれぐらい好みだったかを表現しています。

オープニング

ラップで意気込みを代弁する演出がカッコ良すぎた。歌詞の内容もその組をより知ってる人ほど熱くなれる感じで非常に良い。

ファーストステージ

①クロコップ 92点

決勝初進出。
まず、設定を見ている側に理解させ、一発目の笑いを作り出すまでの時間が短いというのが凄い。そして、リズム系の天丼だけでは終わらず、遊☆戯☆王っぽい理不尽カードの応酬ですぐには飽きさせないような展開を作り、はしごで去るというバトル漫画系あるあるをオチにした所も含めて面白かった。

②ネルソンズ 93点

3年ぶり2回目の決勝進出。
元カレの所へいきそうで行かないという点に関しては、昨年のザ・マミィっぽくて面白かった。個人的には、今二次会だぞ、などの細かい設定の部分がしっかり練られていて非常に良かった。ただ、その設定で笑わせられる力があるからこそ、前半がちょっとまんじゅうのキャラのみに頼り過ぎた感じがして少しだけ残念だった。

③かが屋 93点

3年ぶり2回目の決勝進出。
設定や展開が非常に良いコントだった。途中トイレの中に入ることで見ている人に登場人物の心情を理解させ、2人のどこかぎこちないSとMで爆発させる仕掛けが面白い。また、顔で感情を表現するという、演技力が高いかが屋の長所を活かしていたのも良かった。だが、オチでもう一爆発あったらなお良かったのにと思った。

④いぬ 92点

決勝初進出。
馬鹿馬鹿しいコントやわ。パーソナルトレーニングを上手に絡めることで、2人のお互いへの愛情を浮き彫りにさせる所や、最後の顔だけ照らした演出が馬鹿馬鹿しさを引き出していた。ただ、無理に5分に引き延ばした感じも。4分で天丼という点では2015~2017のKOCなら高得点だっただろうなと思った。

⑤ロングコートダディ 93点

2年ぶり2回目の決勝進出。
このコントは個人的に好きだった。多分天丼のネタが好きだからという理由だと思うが。なんと言っても、兎が言われていることの意味を理解していない感じが絶妙。「全然」という言葉だけで相手に通じると思っている所も非常に良かった。ただ、後半笑いが膨らみきらなかった感じが残念だった。

⑥や団 94点

決勝初進出。
ネタ見たことないと思ってたけど、このネタ見たことありました。というのもあって、リアルタイムではそこまでか?と思ったが、もう一回見ると構成力が素晴らしい。ボケ2人が狂気を感じることをしているけど、ツッコミの存在で、引かれないし笑いになるこの絶妙な塩梅。また、携帯と銀歯を捨てたことを終盤笑いの材料にリメイクした点が素晴らしいと思った。

⑦コットン 95点

決勝初進出。
まずありそうでなかったこの設定が良かった。更に、証拠を隠滅するボケの質の高さも去ることながら、彼女の行動で訪れるピンチを切り抜けるという展開も、きょんの憑依力の高さを存分に活かしていて非常に面白かった。途中の掛け合いやツッコミもしっかり練られていて、これは高得点を確信できる良いネタだった。

⑧ビスケットブラザーズ 96点

3年ぶり2回目の決勝進出。
破壊力が凄すぎた。この馬鹿馬鹿しくてドタバタした大枠の中に感じる非凡な笑いのセンス。白ブリーフが大学生の証とか、国に関係ない公務員とかこういうボケの質の高さが最高。終盤きんが同じような格好で出てくるのはちょっと整合性に無理があるようにも感じるが、それを感じさせないほどの破壊力を見せられたら何も言うことない。

⑨ニッポンの社長 91点

3年連続3回目の決勝進出。
ビスブラの後はキツかった。個人的には、そう来たか!と驚かされるような展開が後半にあれば、もう一爆発できたのかもしれないと思った。ケツのあの顔はそらめちゃくちゃ面白かったけど、色んなネタを見た後では、あまりにも起ケツケツケツなネタだったかなと思った。(これが言いたかっただけです)

⑩最高の人間 92点

決勝初進出。(岡野は7年ぶり3回目の決勝進出。)
科学反応を期待し過ぎた。最初に岡野が噛んでしまったのと、思い出パートで話題の暗転を使っており、笑いがブレてしまったのが残念。しかし、岡野の狂気的発想と吉住の演技力という2人のらしさや面白さが存分に出ており、面白いコントだったことは言うまでもない。

ファイナルステージ

①や団 94点

初のファイナルステージ進出。
このコントの設定は今大会で一番好きだった。それを活かした展開も非常によくできている。一本目で慣れたこともあり、ボケ2人の狂気がしっかり笑いに変わっていた。個人的に好きだったのは、濡れ衣の下り。2本を通して、笑いを作り出す構成力が高い台本を書くトリオだなと思った。

②コットン 94点

初のファイナルステージ進出。
これ昨年のABCでやってたネタ。設定はシンプルと言えばシンプルだが、きょんの演技力の高さと、ニコチンでんじろうを始めとしたワードで笑いを生み出していた。また、ABCの時からプラスした終盤の展開で、2人の愛の物語を作っていて、オチも含めて面白かった。

③ビスケットブラザーズ 96点

初のファイナルステージ進出。
バラシの瞬間に、これは面白そうだと思った。そしてこの設定を上手く活かして展開し、ツッコミのきんがボケのヤバさを巧みなワードセンスでしっかり笑いに変える。だいすけですらないというオチも完璧で、優勝するのにふさわしい素晴らしいネタだと思った。

個人的な順位

ファーストステージ
1 ビスケットブラザーズ
2 コットン
3 や団
4 かが屋
5 ロングコートダディ
6 ネルソンズ
7 クロコップ
8 最高の人間
9 いぬ
10 ニッポンの社長
ファイナルステージ
1 ビスケットブラザーズ
2 コットン
3 や団

個人的には、めちゃくちゃ接戦のハイレベルな戦いだった。これに差をつけなければならなかった審査員の苦労はとてつもない。

総括

ハイレベルな大会だった中で、ビスケットブラザーズの破壊力が際立った。ソウドリの時に見たネタも非常に良かったが、まさかここまで仕上げてたとは…コットン・や団も2本しっかり揃えてきていて面白かった。ファイナルステージは歴代最高の戦いだった。
最後に、

ビスケットブラザーズ
優勝おめでとう!

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