静岡に行ってきた。
勤務明け。
急いで、バスに乗り込んだ。
目的は、プロレス観戦。
静岡に凱旋する、青木真也選手を応援する為に。
バスも含めて、約四時間で着いた場所は、何故かアットホームな感じがした。
僕にすれば都会だし、だけど大都会でもないから。
夜に迎えにきていただいた。
SNSで知り合った方。
本当にお会いしたかった方なので、顔を合わせてご挨拶しましたが、初めてじゃないくらいの優しさに包まれた。
連れて行ってくれたのが、トンカツ屋さん。
僕にとっては、行きたくてしかたがなかった場所。
トンカツとカレー。
本当に美味しかった。
次の日。
プロレス観戦へ。
僕を含めて、四人で会場へ。
僕以外は、初めてのプロレス生観戦らしい。
行きの時。
「プロレスとは何ぞや?」と聞かれる。
ある人は、プロレスは純文学と言われていた。
納得できる。
そのうえで、プロレスは『生き物』と僕は皆さんに伝えた。
会場に着く。
ポスターを見ると、改めて(地方興業)の暖かさを感じた。
試合前には、お弁当をいただく。
ある人曰く、普通の味。
そこが良い。と。
納得。
ちゃらんぽらん冨吉さん(各自調査)も言っていたが正に「普通で良いねん」の味だった。
さぁ、会場へ。
一番前。
用意してくださった場所。
僕は興奮と不安に包まれていた。
プロレスファンというよりも、DDTプロレスファンには理解できるけど、初めての方々には理解が難しい。
「見つけろ、テメェで!」
と、イノキイズムで説教される感じだった。
感じなければいけないのだ、プロレスは。
メインイベント。
試合が始まった。
青木真也選手と竹下幸之助選手が向かい合った。
明らかに空気が変わった。
緊張感に包まれていたのだ。
青木選手と竹下選手は、レスリングを展開した。
地方で、プロレスでは当たり前だが、当たり前でなくなってる『レスリング』
その動きに僕は夢中になった。
「アオキー!」
恥も関係なく、大声で叫ぶ。
大声で応援できて幸せを感じていた。
青木選手は、一生懸命だった。
その姿は美しかった。
試合終了。
青木選手が勝った。
会場も盛り上がっていた。
着地できた。
と、何故か僕が安堵していた。
ヨカタに心配されても、大きなお世話だろうけど。
『一言で済みます、おれたちはファミリーだ』
マイクを持った青木選手が、照れくさそうに言った。
これが、両国国技館なら、格闘技会場なら、もっと爆発していただろう。
だが、観衆180人。
地方興業。
だけど、凱旋。
そこに僕は熱狂したのだった。
ファミリーだ!
と、僕は叫んでいた。
現場主義。
その場にいた者しか感じ得ない瞬間だった。
来て良かった。
と、心から思えたのだ。
青木選手は、試合という真っ白いキャンバスに絵を描いてくれたのだった。
マイクも含めて。
帰りの日、駅を見たら、何故か頑張ろうと思えた。
青木真也選手が産まれた地。
この場所で、大好きな青木選手のプロレスが観戦できたのだから。
ありがとう静岡。
ありがとう出会えた皆様。
ありがとう、青木真也選手。
生きる。
答えをまた、教えてくれた。
やるしかないんだ。
コツコツだ。
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