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留学中に日本の面白さに気づいた日の話 〜帰国後も海外向けに日本の魅力を発信する理由〜

今回は、タイトル通り、
留学前は日本のことを窮屈に感じることの
多かった私が、留学中に日本のことを
大好きになったきっかけの日の話です。

留学後半の授業は1週間毎に
「仕事」「医療」「経済」等のように
授業テーマが変わるシステムでした。

そこで、毎週金曜日にその週の授業テーマに
沿った内容で自由にプレゼンテーションを
しなければなりませんでした。

初週の授業テーマは「心理学」についてでした。
心理学にまつわるプレゼンを
英語でしなくてはなりません。

しかし、テーマを考えている内に
初週の発表の日は近づいてしまいました。

そこで、生まれてから日本でずっと生きてきて
日本人としてのアイデンティティを
しっかり持っていること、
日本人の心理や暗黙の了解等を
知り尽くしていることを逆手に取って、
「日本人の心理」についての
プレゼンテーションを行うことにしました。

これならリサーチはいりません。
私が情報源だからです。

「調和を最優先するため、争いを避ける傾向にあるよ!」
などを事例とともに紹介。
これが他の留学生に大ウケ。

自己主張をしない方が良いとされる国なんて
日本ぐらいしかないのです。

授業中いつもずっとスマホをしている
ヤンキーっぽいベルギー人の女の子も
私の発表の最中はスマホから顔を上げ、
発表が終わった後は、
「ふ〜ん。やるじゃん。」
みたいな感じで拍手してくれちゃったのを
見た時には結構嬉しかったです。

そして、
「日本人は人に迷惑をかけるなと言われながら育つため、周囲にどう思われるかを常に考えて行動しなくてはいけない」
と話した時に、ある1人が
「だから日本は平和な国なのね!」
と反応してくれました。

その瞬間、
「そういう見方も出来るのか!」
と思い、今まで苦手だった周りを気にする日本の風潮が一瞬で誇らしくなってしまいました。

実際、カナダで生活して日本ではあり得ないことに遭遇する度に、何でこんなに日本って平和なんだろう〜と考えることも多かったために、
なおさら納得できたのです。

そんなこんなで、
日本の独特さにクローズアップして
毎週プレゼンテーションをすることにしました。

「クラスメートの誰かが日本に興味を持ってくれたらいいな〜」と思いながら、自分が広告塔になろうという気概で毎週の発表を乗り越えました。

当時は英語でのプレゼンが嫌すぎたけれど
とにかくもうやるしかないと思って、
辛いとか不安とかやりたくないという
マイナスの感情をガン無視し、
「このプレゼンが誰かの心に刺さるのではないか」「今は刺さらなくても、いつかふと日本のことを思い出すきっかけとなるのではないか」
という一心でやっていました。

そんなわけで帰国後も、どうしたらもっと海外の人に日本や日本文化への興味を持ってもらえるかを考えているのでした。

本日もご覧頂きありがとうございました!

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