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それ、日本食じゃないよ〜ナイジェリアと日本、お互いの認識〜

さて、前回の投稿の続きで
「寿司とラーメンの次に有名な日本食って何?」と質問して返って来たナイジェリア人の答えは、、


「うーん、あんまり日本のこと知らないんだよね…でも、昨日キムチ食べたよ!」

「それ日本食じゃないよ!韓国だよ!笑」

さて、今回はこのナイジェリア人の友達から学んだことです。


結論から言うと、「アフリカ大陸の国に住む人々全員が貧困に苦しんでいる訳ではない」ということです。

ナイジェリア人が日本のことをよく把握していなかったのと同様に、私達の多くもナイジェリアのことを誤解していると思うのです。

私もそうでした。今思えば失礼な話ですが、その子に会うまでの私のアフリカ大陸の国々全体のイメージは、みんな飢餓に苦しんでいて、大家族で、吹曝の家に住んでいて、原始的な生活を送っている。。

そして、ナイジェリアについて知っていたことといえば、首都がアブジャで、人口が世界6位でボビーオロゴンの出身地ということぐらい。。

しかし、その友達と話せば話すほど「アフリカの国々で暮らす人々全員が貧困に苦しんでいる」という誤解が解けていきました。

まず、その子はナイジェリア最大の経済都市ラゴスに住み(Instagramユーザーへ:インスタのフィルターにもLagosってありますよね、あれです)、4年間カナダの大学に留学できるほど裕福な家庭出身でした。スマホも使うし、MacBookも使っています。

また、その子は一人っ子でした。そして、友達などの身の回りの人も一人っ子が多いそうです。

後からわかったことなのですが、確かに、ナイジェリアは極度貧困状態で暮らす層の人口が世界最多(2018)のようです。そのため、貧富の差が大きい国と言えます。

つまり、確かにナイジェリアには貧困状態に陥っている人々が割合として多くを占めているけれど、全員が全員そうという訳ではないのです。

アフリカ全体にも同じことが言えます。確かに他の大陸と比較して貧困状態にある人々の割合が高いけれど、全員が全員そうではないのです。

これは私の推測なのですが、ナイジェリアがアフリカの中でも経済成長出来た理由は、かつてイギリスに植民地支配されていた影響で公用語が世界公用語である英語だったことと、地理的にアメリカに近かったことが関係しているのではないかと考えました。

それにより、先進国(特にアメリカ)のアフリカ開発や貿易の拠点として重宝されたのではないかと考えました。

それはさておき、日本について何か知ってることはあるかを聞いてみたのですが、あまり知らないと言われました。

寿司は知っているけれどあまり身近な食べ物ではないそうです。でも、ラゴスに寿司屋があるのを知ってると言い、写真を見せてくれました。

日本の一般的な寿司とは違ってカリフォルニアロールを豪華にしたものがたくさん出されている、高級そうなお店でした。また、インスタントラーメンは普及していてよく食べるそうです。

さて、ナイジェリア人の友達とは授業前にご飯を一緒に食べるなどして、よく話していました。

そこで、ナイジェリアでは日本があまり知られていないことを少しだけ残念に思うと共に、日本の食や技術や何かをもっと有名にしたい、日本の魅力をもっと広めたいと思うようになりました。

そして、

「寿司やラーメン以外の何かもう一つ日本のものを世界で有名にする(食に限らず)、もしくは誰かが有名にするのを見届ける」

これが私が死ぬまでに見たい景色の一つになりました。

本日もご覧いただきありがとうございました!

P.S.今書いてて思ったんですけど、確かにアフリカの国々にはナイジェリアのラゴスのように発展している都市もありますが、開発の余地がまだあります。だからこそ、世界中の投資家がアフリカに注目しているんだろうなーと今これを書きながら思いました。

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