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モノからコトへ。でも、やっぱりモノは大事

クラフトビールと歴史をこよなく愛するオーバルギアです。

「モノからコトへ」と言われて久しいですね。コトは体験と表現され「顧客体験が大事」とか「UX向上」的な言葉もよく見かけますよね〜!

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サービス提供者側からみると、モノを売って終わりではなく、その後の体験も含めてデザインする必要があるよねって話。

買う側からみると、モノは溢れているし、モノ自体にそこまで価値を感じず、コト(体験)を重視する傾向にあるよねって話でしょう。

最近は「トキ消費」みたいな概念もありますが、ここでは割愛しますね。

でも、ココはあえていいたい!コトにフォーカスが当たりすぎて、モノが置いてけぼりではダメだよねと。

モノ、大事!

大事な商品力

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たとえば、ECストアで常連さんがリピートしてくれるような仕組みを考えたとします。でも、仕組みばかりにフォーカスがいくと本末転倒です。

なぜリピートされないかを問うときに、

・ロイヤリティプログラムが、イケてない。
・広告クリエイティブが、イマイチ。
・購入後、サンキューメールを送る仕組みを。

みたいな話ばかりになってしまう。でも、最初に目を向けるべきは、商品自体。そもそもこの商品って喜んでもらえているんだっけ?という視点です。

商品力には2つの側面があると思います!

1.商品そのものの価値

1つは商品そのもの。

飲食ECでいうなら、商品、つまり、食べ物がおいしくないとリピートしませんよね。「おいしい/おいしくない」は主観的なものだから、客観的な指標ではかるのは難しいでしょう。

それでも、お客さんの声に耳を傾けたり(※1)、作っている人たちがおいしいと胸をはっていえるものか、自分たちに問うのも1つかもしれません。

(※1) そもそもお客さんの声を聞く”仕組み”がないと、聞けないですが。

いずれにしても、商品そのものを見返してみるもの大事ですね。

2.価値の届け方

次は「商品価値」の届け方。

ECストアでいえば、次の自問自答が必要ですよね。

「なぜ このECストアで買うべきなのか?」

同じような商品がAmazonや楽天で買える。でも、このECストアで買う。それはなぜか?という問いです。

ときどき商品を並べただけのECストアをみかけますが、買う側からすると、このECストアで買う理由が見当たりません。このECストアで買うことの意味、特別だと思える理由がほしいです。

再び飲食ECで例えると、それは素材にこだわった丁寧な作り方かもしれませんし、料理に込められた作りての気持ちかもしれない。もしくは、環境に対する問題意識と接続することかもしれない。

とにかくその特別な何かを伝えていく必要がありますよね。

それがないと同じような商品は、Amazonにあるし、安い順に並べ替えして、その中で一番安いのを買えばいいじゃんって感じになっちゃう。

同じような考え方がリピートにもいえます。

「なぜ このECストアで、もう一度買うのか?」

この問いに向き合う必要があると思うのです。

商品力を高める

「商品の価値」と「価値の届け方」どちらも大事な商品力だと思います。

注意としては本来の「商品の価値」を逸脱したような「価値の届け方」はNGですよね。絶対にバレます。価値を逸脱しすぎると、もう嘘の領域に入ってきますしね。

大切なのは「商品の価値」を正しく伝えること。

「商品の価値」は仮に80点としましょう(便宜上の点数です)

その80点の価値をちゃんと伝える必要がありますよね。逆に言えば、それこそ商品をただ並べただけのECストアでは、80点のものも、20点くらいに見えてしまうでしょう。

80点のものは80点のものとして届けたい。それがお店にとっても、お客さんにとっても、そして商品にとっても、健全なハッピー状態ではないでしょうか!

もちろん難しいんですけどね!80点のものを80点のものとして伝えることは。どうしても「目線」がズレちゃいますしね。この「目線のズレ」はまた別の機会に^^