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良く見、良く噛み、良く考えること。

「ポストコロナ期を生きるきみたちへ」を読みました。

内田樹さんが今後のコロナ禍を生き抜いていく中高生に向けて、様々な専門分野の方に執筆を依頼したというアンソロジー本です。

中高生向けとありますが、私も知らなかったことがたくさんあり、これからの時代を見通していくために大変参考になり、勉強になりました。

この1冊の中から私の心に引っかかった一節をあげます。

「日本人は弱者に同情する事は得意な心優しい民族だ。しかし異なる価値観、異なる文化的背景を持った人たちの行動に思いを馳せるのが少し苦手だと言えるだろう。」
平田オリザ 劇作家・演出家

「情報の真贋や信憑性を自分で判断・選別する「目」を持ち、あらかじめ用意された「正解」の知識に頼りすぎず、長い時間軸で物事を考える習慣が身につくと、日々の生活においても、少しずつ「精神の自由」を獲得できるはず。」
山崎雅弘 戦史・紛争史研究家

「私たちの脳は二項対立で認知するのが得意なようです。脳の癖ですね。よほど意識しないと二項対立構図で認識します。敵と味方、損と得、有用と無用、マスク着用者とマスク非着用者といった具合です。」
釈徹宗 僧侶・宗教学

共通するのは、皆さん物事を良く見て、自分の中で咀嚼して良く考えて、行動していきなさい…ということを仰っているのかと感じました。また、そのためには様々な知識が必要だし、柔軟な物の見方をしなければならないのかなと。内田樹さんがこの本の中でまとめてくださっていましたが、これからの時代は人口減、高齢化が進んでいきます。その中でAIに代わって淘汰されていく職業もあるでしょう。
自分に何ができるのか、どの様に考えて行動していったら良いのか、引き続き考え続けていきたいと思います!

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