Anterior Drawer Test:前十字靱帯(ACL)損傷の検査
Anterior Drawer Test(ADT、前方引き出しテスト)もおなじみのテストでしょうか。
改めて、その方法や診断制度をみてみましょう。
結果からなにが考えられるのか?
ACL損傷の検査としては、代表的な検査ですね。
検査方法
90°屈曲位から前方へ引き出します。脛骨の回旋などは必要なさそうです。
陽性時の所見
評価の精度
診断精度に関してはこちら
感度・特異度が共に高く、検査として有用な可能性が高いですね。
関連する文献
Anterior Drawer Testに関する文献を探しました。
こちらの論文では、MRIとADTの診断精度の比較を行なっています。やはり、MRIの方が、正確であると結論づけられています。しかし、実際の臨床では、MRIには費用や時間などがかかりますが、ADTなどの整形外科的テストは比較的短時間で行うことができます。整形外科テスト&MRIでのより正確な診断が重要です。また論文内では、ADTなどはヒューマンエラーが起きると記載してあります。整形外科的テストの欠点はその辺りであるでしょうか。再認識しました。
考察では、参考文献からADTの感度は91.43%、特異度93.33%、陽性的中率と陰性的中率はそれぞれ95.52%と87.50%と記されています。
これだけみるとかなり検査としても有用そうですね。
ではでは。
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