Lachman's test(ラックマンテスト)は、お馴染みのテストかと思います。
改めて、その方法や診断制度をみてみましょう。
結果からなにが考えられるのか?
ACL損傷やその他の構成組織の損傷を判別できるそうです。具体的にどの組織かの判別は難しそうです。
検査方法
ポイントは軽度屈曲位で脛骨を外旋させながら力を加えるところでしょうか。なぜ、外旋が必要となるのでしょうか…
陽性時の所見
健側との比較は基本的にどの整形外科的テストでも必要でしょうか。
注意点
なんか最近、ACL損傷が自然治癒するみたいな論文を見たような見てないような…。癒着などで判断は難しくなりそうです。
評価の精度
診断精度に関してはこちら
感度・特異度が共に高く、検査として有用な可能性が高いですね。
関連する文献
Lachman's testに関する文献を探してみました。
こちらのシステマティックレビューでは、Lachman's testの診断精度がやや過大評価されている可能性があるそうです。特に、急性期や完全断裂症例に対しての診断精度は、以前報告されているものより低かったそうです。
しかし文献内では、感度・特異度ともに約70%を示していたり、文献内の参考文献からは、Lachman's testが他のACL損傷への評価と比較し最も有効な評価であると報告しているものもありました。
他の整形外科的評価やMRIなどを使用し、総合的な判断が必要であると改めて思いました。
ではでは。