過去

何を感じたのか何を考えていたのか、全ては意味がなかったのか、、目まぐるしく過ぎていく日々の中で感情を置き去りにして生きてきた。何を失ったのか何を得たのかもわからず、自分がしたいことも見失い途方に暮れて、ただ頭の中をグルグル回る悩みや苦しみ、痛み、悲しみ全て吐き出すことが出来たならどれだけ楽だったのだろうか。
 始まりはあの日、「籠の中の鳥は〜」から始まる遊戯の記憶。思えばあの非日常感の高ぶった夢の中のような記憶が苦しみに満ちた未来を示唆していたのだろう。
これから多くの困難が来る事は予知できていた。でも、避けられなかった。耐え忍ぶ戦いを選択した。
心が壊れてしまった。一度でいいから心から笑いたかった。ただそれだけなのに運命はそれを許さなかった。ただ前だけを見て全力で走り抜ける決断をしたあの頃、俺は一度死んだも同然だった。ピエロのように仮面を被って生きてきたけれど、それももう必要ない。これからの未来は自分で作る。何度だって立ち上がって進むと決めたから。
 俺は前に進み続ける。過去を駆逐するまで。

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