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アンチヒーローが面白かったので続編を妄想する話

 先週の6月16日に、TVドラマ「アンチヒーロー」が最終回を迎えた。このドラマがとっても面白かったのである。法廷を舞台にしたリーガルドラマでありながら、裁判で勝つためには手段を選ばない弁護士・明墨を描いた本作は第1話から伏線を張り巡らし、いくつかの事件を取り扱う中で、根幹となる12年前に起きた殺人冤罪事件の解決に奔走しつつ、きちんと最終話でそれらの伏線を回収するという、よく練られた演出が楽しめた。
 さらに登場人物の演技合戦もすごいのだが、特に主人公の明墨の前に立ちはだかる悪役として野村萬斎が大変ケレン味のある素晴らしい演技を見せてくれ、ある意味日曜劇場らしいクライマックスへ向けて一気に盛り上がる胸アツ展開を支える名演技を見せてくれた。他にも演技が光っていたのが冤罪で収監されている死刑囚を演じていた尾形直人。検事に執拗な取り調べを受けた末、意識朦朧とする中で自白する様や、獄中で絶望の中で過ごす様、娘と会って目に光を取り戻す様などとても迫力のある演技だった。

 でも、この作品はまだ描き切っていない要素がいくつかあったんだよね。
 というわけで、かつて「VIVANT」を観た際にも勝手に続編を妄想した手前、今回も続編を妄想してみたいと思う次第であります。例によって、一個人の勝手な妄想ですからね!暖かい目でご覧いただけると幸いであります。
 ※※※ここから以降の話は多分にネタバレを含むので、ご注意下さい※※※

 「アンチヒーロー2」
・12年前に起きた糸井一家殺人事件の犯人とされ、収監されていた志水(演:尾形直人)の再審が始まった。
・赤峰(演:北村匠海)は明墨(演:長谷川博己)の事務所を仲間と共に守っている。
・刑期を終え、出所した明墨を迎え事務所は再審に奔走する。
・再審が進む中で、殺人事件の真犯人を明らかにすることが必要となり、明墨は検察官緑川(演:木村佳乃)と協力し、事件の再調査に動くのだがそこには政財界を巻き込む大きな闇が。
・その闇は明墨の事務所で働くパラリーガル・白木(演:大島優子)の過去とも関係があり、法曹界トップの妨害もあり殺人事件の真相にたどり着くことが困難になった明墨は秘策を打つことに。
・その秘策とは、かつての宿敵、元検事正・伊達原(演:野村萬斎)と取引し、法曹界の闇に切り込むことだった…。
・伊達原は初めは拒否しつつも、自らを切り捨てた法曹界上層部に復讐するべく明墨と組むことに。明墨の尽力で、伊達原は不本意ながらも一時的に自由の身となった。
・こうして明墨と伊達原の即席コンビが誕生。歪み合いながらも二人のアンチヒーローが事件の真相に迫ってゆく。


 こんな流れでどうですかね?ドラマでは明らかにされなかった点、①12年前の糸井一家殺人事件の真犯人②パラリーガル・白木と明墨の関係性を明らかにしつつ、明墨と伊達原の即席バディの活躍を続編で見せるという「半沢直樹」チックな展開(笑)

 あくまで妄想なんで、くだらないなと思っていただいて結構なのであります。ただ、この作品はとてもとても面白かったし、続編を作る余地が多分にあるので期待もしてしまうのであります。ドラマならではの、次週が気になる物語運びにワクワクする楽しみがまた見られますように。

              ではではTo be continued…… 

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