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MCUの“スーパーヒーロー疲れ”への処方箋を考える話①〜足かけ編

 みんな!パスタ巻いてる?じゃなかった、映画見てる??
 私は幼少期から映画が好きで、色んなジャンルの映画を見てきた。さらに大学生の頃にはまだ知名度の低かったアメコミにハマり、数少ない邦訳コミックや原書も買い漁っていた。なのでアメコミ映画が今のようにメジャーな存在になってくれて、とても嬉しいのである。だが……

 昨年公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)映画最新作「マーベルズ」の興行成績が歴代MCU映画で最低となってしまったそうな。
 かくいう私もこれまでMCU映画は割と頻繁に劇場に鑑賞に出ていたが、最近はディズニープラスでの配信待ちと化している。自他共に認めるアメコミ好きが、なんでこんな心境になったのだろうか。

 思い返せば、初のMCU作品である「アイアンマン」は劇場で見ていて楽しかった。決して潤沢な予算ではないが、きちんとアイアンマンのオリジンを描き、ロバート・ダウニーJr.の好演もアイアンマンにピッタリ。さらに映画のラストにはアベンジャーズの結成を匂わせるサプライズ演出。だが映画館でワクワクしながら鑑賞していた自分ですら『いやいや、流石に映画でアベンジャーズは無理だろ。この後に何作品撮る気ですか』と期待半分諦め半分。

 だからこそ!その後の「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」などの作品をステップに「アベンジャーズ」が公開された時のカタルシスって言ったら、そりゃ凄かった。(「アベンジャーズ」でのキャプテン・アメリカのコスチュームにはげんなりしたけどね)しかもこの時点ですでに後の「エンドゲーム」への布石であるインフィニティストーンやラスボス、サノスの存在が明示されており。ここでも『いやいや、流石に映画でインフィニティストーンまでは無理だろ。この後にまだ何作品撮る気ですか』とまたしても期待半分諦め半分。

 それでも!その後も続くMCUの快進撃。次々と登場する新キャラクターに胸を膨らませ、足繁く劇場に通うことになる。そして迎えた大団円「アベンジャーズ/エンドゲーム」は紛れもない大傑作だった。前作の「インフィニティ・ウォー」での絶望感からのヒーローたちのもがき苦しみから、ラストでの盛り上がりたるや劇場で涙を流すほどの感動だった。

 そして最高に盛り上がった気持ちは…徐々に……トーンダウンすることになる。

 マーベルとしては、「エンドゲーム」で一区切りを迎え、新旧キャラクターの入れ替えを図り、息の長いコンテンツ制作を計画に入れていたのだろう。
 だがそれは、某有名アイドルグループの人気メンバーたちが卒業するにつれて徐々に人気に翳りが出てくるが如く、求心力の低下を同時に引き起こしていた。
 ただでさえキャラクターが多い上に、さらに増えてくる新キャラクター。その上に映画だけでなくドラマも見ていないと全体の話に追いつけないとなってくると、なんだか『もう、いっか』となってしまうのである。
 それ以外にもポリコレ対策なのか、ヒーロー映画に多様性やジェンダーを持ち込み出す始末。別にそれらについてどうこう意見があるわけではないが、社会派ストーリーではなく、私は単純にヒーロー映画が見たいのです。(ブラックパンサーは最高な作品だけどね)

 と、こうして見てみると、、どうしても、、、MCUの方向性の欠如を感じてしまうのである。

 次の「エンドゲーム」に相当する「シークレットウォーズ」は2027年公開予定だが、今や『いやいや、流石に映画でシークレットウォーズまでは無理だろ。この後にまだ何作品撮る気ですか』とまたしてもまたしても!期待半分諦め半分。

 それでも!昨今の停滞気味なMCUではあるが、全然盛り返せると思うんだよね。今回はいわゆる足かけ編としてこれまでのMCUへの思いを書き連ねた。次回は今回のことを踏まえてスーパーヒーロー疲れを吹き飛ばす処方箋を提案(もとい妄想)することにしようと思う。

                         ではではTo be continued…

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