自分の居場所は探さない

自意識から逃れるには君の意志は脆弱過ぎた。臨機応変に振る舞うには君の脳は小さ過ぎた。

硬く加工された砂団子は孵化することなく台本通りの猿芝居。そんな反復している舞台も不自然な会話と雑駁な身の苦出汁。

文脈のない垂れ流された涙は脈略のない被害者の驕り。怒りの壁には言葉での対抗手段がないことを知ってしまった君は「分かってくれない」と言うけど意志疎通ができないのは君の歪な精神の成果主義。

誰でも自分の文脈で生きているのだから閉じたら終わり、開けっ放しは自分が消失する。

自分の居場所はないから。