【散文詩】北風に意味はあるのか

燦々と降りそそぐ灼熱の陽光あり

揺れる湖面に滲む月あかり

意味と暗喩の境界線に旗めく淡いは

白き邸の蝉の声あり

二重拘束の理論の岐路を切断面に名を刻む

瞬きの間に消えたねこの零地点