【散文詩】喉元の鋒を彼奴に向ける

抱え込む毒素

傷つけられたのに

心臓を剥き出し握り潰す

同情もない

寄り添う人も皆無で

傾ける耳も見えない

赦しの声も訪れない

それでもいいなら

紅茶といっしょに呑み込む

血に盛られた部屋に溶けて

憎悪の抑圧に耐えるには

柔らかき唇の青

浮きあがる血脈

零れ落る歯の白

繊細な脳内のリゾーム