喜びと感動を分かち合うことが幸福への始発駅

奥深い山林の岩肌から一滴の水が土を打つ
水滴はいつか小さな流れになり

幾筋もの流れが集まり

いつしか流れになる

上流から下流

そして海原へ

最初の水滴はいつしか大きな流れに溶け込む

もはや部分ですらない

分かち合うことと共感すること

どちらでも君とぼくが異なる必要がある

全体と部分の関係が奇妙に捩れる

1+1=2だけど

一人と一人は二人だと思いますか

これは隠喩ではなく換喩ではないか

単位の得たいの知れない役割が共感を最後の最後に諦めさせる

四則演算の明晰さが分かち合いをぎりぎりで躊躇わせる

内在性のスピノザ的な愉楽が最後の一歩を踏み留ませる