【散文詩】廊下に張り付く蛸の吸盤

一度決めたら梃子でも動かん

鈍色にテカる

垢に塗れた汚い顔

口撃の矛先は壮大な宇宙空間

弱者をいたぶり殴り倒す

井の中の蛙とはわけが違う

黙って働く反復の毎日に

耐える根性を嘲る奴らの

靴を舐める振りして

アキレスを噛み千切る

真面目さの気合と愚純の蛮勇

頭の良さで生きているつもりの茫洋な観念野郎に蔑みとカーフキックをプレゼント

痩せ我慢でも遠吠えでもない

仁王立ちで失神だ