【詩】自分推し

せめて来世なんかないと夢想したい
自分自身を愛しく抱きしめる

自分推しのお前は追放したぼくを忘却未満

微熱で交わす蕩けた瞳を親指で押す

好きも嫌いも勘違い

振り向くことない空気を吹き消す

優しい言葉で致命傷

悲しい言葉で涙を遮断

励ましたら固まる感情