【散文詩】くり返しくり返し

消えたかった
消え去ってしまいたかった
それだけのことなのに
誰もいない坂道を裸足で駆けた

呼びかける声
遠ざかるだけの
それだけのさよならで
世界が終わると思った

天上からの一人称は
孤立が立証する三人称
地続きの無意識を「信じる」
業だけが此岸の接点

応えは自分に委ねる