【散文詩】宇宙に五臓六腑が浮いてる

心臓は憂うつに俯いて
胃袋は保管庫で腐敗臭

皮一枚で九割九分が決まるなら
卵の殻を剥くように
寝てる間に施術は完了してる

あの子のピンチで潰された仏さま返して欲しくてさ
白っくて細い中指でくり抜いた真っ直ぐなてっぽう

君の解剖図にはホルモン屋の品書きと同じ名称が掘られて
もしもパリパリの皮が好きなら遠慮なくさ告白してね

お互いに蕩尽するのが約束だからポトラッチの原初に還って遠慮会釈ない永遠の生命に逆らう

一緒にいたいとか言葉で表す気持ちを信じないことを誓うのはいったい誰に対して

知性とか知能とクズとか馬鹿に還元して満足できるほどの醜悪な存在を捻り潰すために無理難題の二足歩行にしたんだから