【自由詩】餌の詩が泣き止まず

喰いたいならば差し出す

皿まで喰えと

雑食なら鴉に喰われる雛

素顔も剥ぎ取る繊維の束に

美醜は叶わぬ皮膚の夢

どん底と見上げる空は

さらなる深さを知っている

隣りで涎を垂らす地獄のオブジェは

骰子で餌を決めて逝く