楽しく生きるには

薄っすらと暴力が地表に降り積もる。
臆病ではなく繊細な人には耐えられない凸凹が躓きの石となる。
傷付いて血が滲む滑らかな皮膚に。
心から流れる蒼い血が臓腑を染める。

滑らかな人は「さん」付けで繊細な傷口に手を突っ込み嘲笑う。
繊細が繊細さによって辛さを味合う。
繊細さと無縁な滑らかさが薄味な幸福を享受している。
羨ましくないと言うのは嫉妬なのか。
羨ましいか。本当に羨ましく思うのか。
「こんなはずでは」との後悔と「自分の生き方」だとする自負が混在するか。
諾否は各自が決めたい。