どん底船のどん底から君に
荒んだ感性を出発地点にして沈黙のままに対峙した
荒ぶる嗜虐性を発射地点にして刻み込む自虐の懊悩
屹立と孤独に矜持を感じ
自己満足を糊塗して慄えて立ちつくす
放出する白濁の涙を封印して唯一者を仰ぎみる
時を司る真っ赤な砂時計は甘い匂いに虚空を染めた
裸に剥かれた心の核が晒されて殺すか殺されるかの二者択一と化す
さかしまの群れは気持ち良さそうな成功者に最大の嫉妬をねじ込んで、言われない逆恨みで戦慄させてやりたくていたるところに罠を忍ばせる
君の伸ばした脚の踝の下に小さな痣から目を逸らせなかった