鉄条網のどちらが向こう側

駄目でも良い。ありのままで。
それなのに、ありのままに罪悪感があるのは何故だろう。
自分自身の「固有性」を抑圧して苦しむのに生きているのは何故だろう。

皮膚の裂け目から覗いても心は見つからない。心は何処にある。ありのままってなんだろう。

浮上する疑問はさらなる疑問を生み最初の一歩を踏み出す前に意気阻喪の穴底で膝を抱えて朽ちてしまう。

愚昧な感性は「頑張る為に頑張る」無意味の繰り返し。
考えていることと「怠惰」を見極めることのできずに速度と強度を混ぜる。

君は「頑張ってない」と怠け者扱いされても「自分自身を懐疑」することを恥じる必要はない。

鉄条網の内側が住処だ。