誰のためでもない、
誰のためでもない文章を日々書き続けている。
誰かの励みになることも、
共感を得ることもなければ、
自らが楽しいわけでも、
共感をして欲しいわけでもない。
毎日無理矢理に怠惰な活力を仕向けてまでして、
そんな言葉を書き連ねて、
一体何になるというのか?
強いに強いて言えば、
物書きの訓練にでもなるのかもしれないが、
書くのが上手くなったからとて、
どうこうなるというのか?
当初としては、
ただ自我をデータベース化することが目的だったが、
少なからず無理をして書いている時点で、
その目的は適っておらぬ。
などと言いつつも、
最近、こんなどうしようもない文章を、
人に読んでもらいたい願望が生まれてきた。
その願望の源泉は全く検討が付かない。
潜在的な部分で羞恥による悦びを覚えているのか、
実はちょっとした自負があるのか、
或いは、承認欲求から湧いて出る願望かもしれぬ。
なんやかんや言いつつ、
そんなもんどうでもいいことを僕は自覚している。
別に意味なんぞ全く要らないのである。
何かにつけて意味を求めずにはいられない
自分の賢しさが憎い。
ところで、短篇の小説に感化されて、
先刻、虚しさを中心に据えた、
ちょっとした物語を認めた。
結果、自分が虚しさを愛おしく感じていることに
気が付いたのであった。
やっぱり意味なんぞなくて良いのである。
【日日是考日 2020/11/19 #037 】
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