見出し画像

「俺の彼女、貧乳なんだよな」と嘆く彼氏へ


これは私の話。

でも、もしかしたら誰かのための話。


なんでこれを書こうと思ったか?

.
.
.

それは、深夜だから!!!笑


成長すれば タワワになると思ってた


幼い頃から
テレビでも、アニメでも、映画でも
目に映る女性は みんなナイスバディをしていた。

バストが膨よかで
くびれがあって
お尻もボンって。

いつか自分もそうなるんだと思っていた。



でも、

そんなことはなかった。


小学校高学年、膨らみはじめた友人の胸。
「スポーツブラ」をしているかどうかはステータスだった。

『お母さんがしなさいって』『シャツが擦れて痛くて』
なんて話す 友人が大人に見えた。

私はまだ 母にそんなこと言われないし、痛くもなかった。

小学校の卒業アルバムのプール授業の写真、
タワワな友人の胸の谷間が映り込んでいた。

うらやましかった。

本当は 見たくないのに 私は何度もそのページを開いてしまった。


諦められなかった


中学生になったら、高校生になったら...
私はずっと期待していた。

「恋をしたら大きくなった」なんて話を聞いた。
たくさん恋をした。

「揉まれたら大きくなるらしい」なんて話を聞いた。
私はそれを真に受けて、好きでもない人に声をかけた。
(何やってんだ馬鹿)


でも、私の胸のサイズは変わらなかった。


温泉にいった時は、無意識にいつも
他のお客さんの胸のサイズをチェックしていた。

あの人私よりずっと大きい。あの人は私と同じくらい。
おばあちゃんになるとあんなにも たるむのか。


気になっている男の子が、巨乳好きかどうか 確かめることに全力だった。「巨乳好き」だと知った瞬間、失恋が確定した。


高校時代のプールの授業、女子の水着に入れるパッド。

私にはこんなもの必要ないな、と思いながらも、
みんなと同じように購入して、みんなと同じように装着した。

私だけ、水着からパッドがはみでてた。


プールの授業なんて消えてしまえばいいのに。


なぜ、私の胸は膨らまないのだろうか。


知ってた。

母、姉、父方のばあちゃん、母方のばあちゃん、
私が知っている親族にタワワな人は、1人もいない。


そりゃ、無理だ。

テレビでみたグラマラスなお姉さんも、クラスのあの子も、
別の世界の人だと 受け止めたくなかった。


Youtube広告にコンプレックスをえぐられる日々


私は、自分の胸が大きくなることへの期待を捨てたかった。
もう気にすることをやめたかった。


でも、Youtube広告は それを許さなかった。


お気に入りのミュージックビデオの合間に登場しては、
私のコンプレックスを 痛いほど刺激してくる日々。


「あの恋がうまくいかなかったのは、
 胸が小さいせいだったのかもしれない」

「今まで言われなかっただけで
 きっと みんな私の体に "魅力ない" って思っていたのかもしれない」


今思えば馬鹿らしいけれど、
私は まんまとYoutube広告にコンプレックスをえぐられていた。


学生時代、何度もクリックした。
ページを熟読しては、何度も閉じた。


決済カートにまで進んだこともある。けど 買えなかった。

学生である当時、そんなお金は私にはなかった。

初月無料とはいえ、定期コース。
支払わなきゃいけない総額は、結構高い。


そもそも、そんな簡単に変わるはずないじゃん。


私は、見てみぬ振りをし続けた。


ついに試してしまった


何年経っても Youtube広告は しぶとかった。
毎回気になってみてしまうもんだから、だんだん
世にあるバストアップサプリやゼリーに詳しくなる。


そして、2020年4月、ついに私はYoutube広告に負けた。

「6ヶ月試して変わらなかったら全額返金保証!」


正直、何も期待はしていなかったけれど
全額返金保証に背中を押され 決済ボタンを押してしまった。



そうして私は「ロイヤルハニーアップ」の
美ボディお得継続コースの契約をした。


1ヶ月目 : 550円
2ヶ月目 : 8,224円
3ヶ月目 : 8,224円
4ヶ月目 : 8,224円
5ヶ月目 : 8,224円
6ヶ月目 : 8,224円
------------------------
合計   : 41,670円


半年試してやろうじゃないの。


彼の反応


サプリの契約をしたことを すぐにパートナーに伝えた。
(どんな反応されるだろう、と少し様子をみながら)


私 「Youtube広告でずっと出てくるバストアップサプリ、全額返金保証つきやったし 試してみることにした!半年飲んでみる!」

彼 『そうなんだ〜〜〜 ほへ〜〜〜』


詳細には覚えていないけれど彼は、
私が「新しいスマホカバー買った〜」という報告をした時と
同じような反応をした気がする。

重たく捉えすぎることもなく
あくまで、「そうなんだ、いいね」くらいのテンション。


あなたの胸が大きくなろうと、小さくなろうと関係なく
私は あなたという人間に興味があるんですよ

と言わんばかりの態度。


私は、なんか、それに救われた(気がする)


結果 、 、 、


半年飲み続けた。



変わったことは2つある。


1つは、ムダ毛が増えたこと。

せっかく脱毛に通っていたのに、なぜかムダ毛が増えた。
ただ単に、夏になって目立つようになっただけかもしれない。

もしかしたら無関係だったのかもしれないけれど
私はこのサプリを「毛はえ薬」と呼ぶようになった。


2つ目は、性欲が落ちたこと。

こちらも もしかしたら、食生活とか運動量とかそんなのが原因で
「毛はえ薬」は関係なかったのかもしれない。

けれど、これは私にとって初めての体験で、大きな戸惑いをうんだ。


結局、肝心の 胸のサイズは 変わらなかった。


繰り返された言葉


半年間、私は 彼への報告を怠らなかった。

彼の言葉が本当なのか確かめるように
私は何度も何度も、彼に話題をふった。


----------


私 「今日も飲んだよ! ねえねえ増えた???」

彼 『うーん、、、変わらんかな... 笑』

私 「ぴえん」

彼 『よしよし』


----------


私 「そろそろ増えてもよくない?」

彼 『そんな無理して 増えなくてもいいんじゃない』

私 「え、だって 大きいほうがよくない?」

彼 『今のままでも 俺は好きだよ』


----------


私 「毛生え薬、頑張って毎日飲んでるのに。」

彼 『もはや名前変わってるやん』

私 「毛しか はえん」

彼 『まりーちゃんは そのままでいいんだよ』


----------


私 「もう、飲むのやめようかな」

彼 『いいんじゃない』

私 「え〜本当に いいの?」

彼 『俺はいいよ。まりーちゃんが飲みたかったら飲んだらいい』


----------

そうして、あっという間に半年が たった。


気づくと 私は
あれほどまで気にしていた胸のサイズが気にならなくなっていた。


それは、彼がこの半年間
何度も何度も「そのままでいいよ」と伝えてくれたから。


最初は信じることができなかった。

彼の言葉は どうせ口先だけだと思っていた。
貧乳専が世の中には存在するとはいえ
そりゃ大きいほうがいいに決まっている。

けれど、日々を重ねていく中で
私を支配していた謎の先入観は 姿を消して行った。


繰り返し私の胸に届く「そのままでいいんだよ」という言葉は
「彼にとって胸のサイズは 全く問題ではない」ということを教えてくれた。


胸が小さくても、くびれがなくても、幼児体型でも、
彼は態度を変えたりしない。

逆に、巨乳のお姉さんや、グラマラスな美人を前にしても
彼は態度を変えなかった。


彼のおかげで、これまで気にしていた 貧乳は
「コンプレックス」から「ただの事実」に変貌を遂げた。


「彼がいいって言ってくれるんだったら
 他の人からどう思われようとなんだっていいや」

そう思うようになった。


たった1人、彼が「いい」と言ってくれただけで
あんなに悩んでいたことが どうでもよくなる。

よく考えたらすごいことだ。

世の中は変わっていないというのに。


「俺の彼女、貧乳なんだよな」と嘆く男へ


あなたの彼女が自身の胸のサイズをどう思っているかは、わからない。

気にしていないそぶりを見せて、実は気にしているかもしれないし、
私と同じようにYoutube広告によって えぐられているかもしれない。

たとえ ネタにしていたとしても、
実は心のどこかで 引っかかっていて 気づかないうちに毎回、自分を苦しめている、なんてこともある。


もし彼女が 小胸(貧乳ではなく最近はこう呼ぶらしい)ならば、よっぽどの経験がない限り「全く気にしない」ということは難しい。


世の中に溢れる悪意のある広告、あなたの何気ない一言で
簡単に彼女は傷つく。


「元彼は いいと言ってくれたかもしれないけれど
 今彼は 同じようには思ってないかもしれない」

「彼も、昔は このままがいいと言ってくれたけど
 時間がたって今は、違うかもしれない」

そんな不安が つきまとっている。


だから、どうか
彼女に「そのままでいい」と伝えてください。

何度も 何度も伝えてください。


たとえ、あなたが巨乳好きだとしても、
ありのままの彼女が大切だということには関係ないはず。


「彼がいいって言ってくれるんだったら、どうでもいいや」

きっと、あなたの彼女もそう思うはず。


あなたが「そのままでいい」を心から伝えるだけで
彼女をコンプレックスから開放することができる。


それって すごくない?


逆をいうと、あなたにしかできないことでもある。


いくら友達や家族がいいって言ってくれても
一番大好きな人に いいって言ってもらえないと、
世の中から否定された気持ちになる。


逆に、クラスの男子や、男友達が巨乳の話で盛り上がっていたとしても
あなたが いいって言ってくれるなら、それでいい。
世の中から肯定された気持ちになれる。



あなたにできて、あなたにしかできないこと。

どうか、彼女に「そのままでいい」の一言を。



ps. そんな彼は...

「彼がいいって言ってくれるんだったら
 他の人からどう思われようとなんだっていいや」

そう思わせてくれた彼は今、こんな取り組みをしています。

\ 日下秀之奨学金 /

私がこのnoteを書くのが遅くなってしまったばかりに
〆切がすぎてしまいました。

彼に交渉したところ、
このnoteを見て応募すると決めてくれた人は
特別に 12月18日23:59まで〆切を延長するとのこと。


よければ、ぜひご応募ください。


pps. 朝になって彼は...


朝になってこれを読んだ彼との会話。


彼 『へ〜〜〜俺こんなこと言ってたんや』

私 「そうだよ!でもきっと覚えてないでしょ?」

彼 『全く覚えてないわ。笑』

私 「だと思った 笑笑笑」

彼 『うん 俺にとって重要じゃなかった』


そう、こういうの。

\1%奨学金 サポート募集中/ https://outakemary.jp/ あなたの優しさを知らない誰かに届けませんか?