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構造計算はホントに必要なの!?

SNS使ってますか?

Facebook、Instagram、Twitter、LINE、TikToc と代表的なところを挙げましたが、その他にも沢山の形態のWeb上での相互交流サービスは増え続けていますね。

先日、Twitterを見ていたら、オースタムが入会している「構造塾」の佐藤実氏に対する、そのフォロワーさんのツイートを見かけました。

ざっくり言っちゃうと、

耐震等級3なんて必要ない。熊本地震で築40年以上の耐震等級1(建築基準法レベル)すら取れていないような住宅でも影響を受けずに済み続けられている。だから、耐震等級3普及活動は、不安を煽るっているポジショントークだろ。

という感じ。

なかなか鋭い意見ですよね。

現存する木造住宅のほとんどが建築基準法レベルやそれ以下にも拘らず、もちろんすべて倒壊した訳ではありません。

倒壊した木造住宅の割合は小さいと言えるのは事実です。

だから、耐震等級3にする必要はないという考えもあるんです。


確かに、そう考えるのもひとつ。

そう確信して家づくりできるとしたら、それは「こだわり」であり、そこに価値が発生します。


ただ、設計する側からすると、地震大国の日本。大きな地震が来ることは避けられない。

「そのために何を提案しておくべきか?」と素直に考えてしまうところ。

実際に、東日本大震災において、私たちの住む宇都宮市でも住むことが叶わなくなった住宅をたくさん目にしました。

原因は前述の耐震性・・・

だけではなく、地盤や土地の揺れやすさによるところもあるでしょう。

「そんな土地に住まなければいい。」

宇都宮市でも、オースタムの事務所のあるグリーンタウンなら地盤が岩盤だから地震に強い土地です。

だから、皆そこに住めばいい。

そんな風に割り切るの非常に難しい。

土地という、不確定要素があるからこそ、耐震性をより確保しておく必要があります。


だから、耐震等級1でも、もしかしたら被害はないかもしれない。

でも、より安心して暮らしてほしい。


耐震等級3でも、被害があるほど大きな震度の地震かもしれない。

でも、耐震等級1より施主の被害は小さいかもしれない。


と考えるから、構造計算をしなければ、と思い至る建築会社が構造塾で学んでいます。

それはある意味、設計者の自己満足かもしれません。

もちろん、それが差別化になると考える建築会社もあるかもしれません。

それでも、耐震について考え、設計し、提案することが、お客様の利益になり得ると考えているから、手間をかけて計算します。


私たち工務店は、自社として考える安全や安心についての価値を理解して頂き、共感して頂くことで家づくりをします。

その価値を下げて提案してほしいと言われても、譲れない部分もあります。

安全については、よく自動車の安全装備にたとえられますが、例えば、トヨタの安全装備とボルボの安全装備は違います。

詳しくは「ボルボ 安全」で検索してみてください。


正直、安全なんてものは上を見れば切りがないかもしれません。

耐震だけで家が成り立っている訳でもありません。


だからこそ、構造計算をする建築会社を選ぶか、計算しない建築会社を選ぶか。

というのは、大きなこだわりと言って過言ではありませんよね。



hiroyuki

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