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零細工務店はつらいよ・・・

今年は本当に、展示会やセミナーが多い。

沢山のお誘いを頂くのですが、現場や打合せ、事務処理などに追われていると、すべてに参加するのはムズカシイ。

極力都合をつけて、「これは!」というものには、足を運ぶようにしています。

オースタムで家を建てて頂く方々により素敵な暮らしがお届けできるよう、新たな材料や知識を探し続けています。


今年に入ってから、やはりとてもイイ材料に出会い、それがご提案できるよう、少しづつ準備をしてきました。

代理店ののマネージャーさん達とも、価値の共有、モノづくりの考え方、商品の方向性を確認し、ハードルはあるものの具体化にこぎつけ、あとは契約と実地講習を受ければ、認定店としてお客様にご案内できるという状況。

では契約前に、代理店の社長とzoomで顔合わせしましょうという事に。

zoomでひとしきり自己紹介し、今後の方向性などの話をした後に言われた一言。

「(オースタムさんは)認定店にならない方がいいんじゃないですか?」


理由を聞くと、オースタムの建築棟数やリフォーム件数だと、代理店さんが指定している年間使用量に達しなさそうなので、無理しない方が良いとの事。

特殊な材料などの認定店になる場合、年間にどの程度使うという事を基準に価格設定などの約束を行うという事は、この業界では結構よくあること。

ただ、「やる」って言って、先方から遮られたのは初めてだったので、とても驚きました。


確かに、地方の家族経営、しかも年間の新築棟数を絞って建築している、零細工務店。

付き合う相手としては、心配ですよね。

相手は、名の知れた超有名材料。

その認知を国内に広げていくのが彼らの使命という事ですから、小さな工務店とちょこちょこ付き合うよりも、地場の有力ビルダーさん辺りと提携した方が、間違いなく有意義です。


とは言えその材料、住宅に使うには注意事項が結構多い。

施主へのしっかりとした説明や信頼関係がかなり重要になってきます。

棟数が多くスピード重視のビルダーの場合、価値観が合いにくいのでは?と思うところなのですが、あくまでこれは私が思うだけのこと。


このところ、地場工務店の価値や在り方に理解を示してくれる代理店さんやメーカーさんとの付き合いがとても増えました。

その結果、逆に大きな視点から見た自社の姿を忘れていました。

零細工務店。

普段から、大手さんを相手にしている方々からすれば、星の数ほどある吹けば飛ぶような存在。

思い出させてくれて、ありがたい。

喝を入れられた気分です。


まぁ、代理店の社長さんの別計画の話に、先回りして余計な事を言った私にカチンと来たのもあっただろうな・・・

(そんな方向の話になると思わず、いつもの調子で余計な事を語ってしまいました。口は災いの元ですね。)


でも、何にせよ今回の一番の問題は「数」。

年間の施工棟数が多ければ、そんな話にはならなかった。

材料はとても良いもの。

しかし、家づくりへの考え方には大きく隔たりがある。

まぁ、材料屋に何期待してるんだって話ですよね。

大手さんのロジックで考えれば、当たり前。

材料をどう扱うかは、あらためて一考しなければいけませんね。


オースタムは小さな工務店ですが、そこが好きと言ってくれるお客様で成り立っています。

オーナーの皆さん、打合せ中の皆さん、本当にありがとう。

心新たに、より素敵な家づくりのために、より良いご提案ができるよう頑張ります。


hiroyuki

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