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縁って凄い

出会い系アプリで出逢った彼に、一目惚れだった。

他の4人を蹴散らして、私は彼に的を絞った。

まだ、声も聞いた事も無いし、顔も見た事も無い彼。

LINEだけで繋がった彼。

そんな彼に只今、ゾッコン中。

私の人生は彼のお陰でバラ色になった。

光輝いた。

今日、いつも怒られてばかりの先輩社員と大喧嘩した。

彼の横暴とも言える、営業のやり方に堪忍袋の緒が切れたからだ。

先輩の下に付いて営業を始めて、もうすぐ半年が経っていた。

使い走りに、荷物持ちアンニャロめ、絶対訴えてやるー!

そんな先輩と取引先との面会に少し早く来てしまった待機時間。

先輩は会社の1Fのロビーのソファに座ってスマホを操作していた。

と、私のスマホの着信音が鳴る。

私は自分のスマホを手に取り見る。

そこには、彼からのメッセージが。

――おはよう。

―おはようございます。

私は彼に返信した。

とまた、彼からのメッセージが送られてきた。

――今、仕事の空き時間。

先輩はスマホでゲームかなんかに夢中になっているようだ。

――今、何してる?

私は返信した。

―仕事中です。

と、丁度先輩の携帯の着信音が鳴った。

え?

私はもう一度、返信をした。

―今、何処ですか? 

と、先輩の携帯の着信音がまた鳴った。

え、え、え~~~!!?

 

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