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With コロナ(フランス)

今週は、コロナと共存するフランスからです。

こうして記事を書いている私も、毎日幸せに生活が送られているわけですが、コロナは生活の中に深く浸透しています。

自宅規制がとられた3月~5月に比べれば落ち着いたというものの、新たにクラスターが各地で発生、先週からはフランス各地の限られた場所では外でもマスク強制着用、着用していない場合は罰金がとられたり、地方のビーチでは所々閉鎖するところも増えてきました。パリの空港では、指定された19か国から入国した人に対し、コロナ検査が強制され、ウイルスをなんとか広めないように努めています。

マスクは、交通機関とパブリックスペースでの室内では全て強制着用で、着用していない場合は1万5千円ほど罰金が科せられます。お店へもマスクがないと、入店を断られます。マスクのつけ方すらよくわからなかったフランス人が多かったですが、今は着用が日常になりました。

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パリ市内のレストランは、歩道にはみ出るほどの簡易テラス席を作り、密な空間を作らないように努めています。ですが、パリ市内では最近天気がとても良いので、太陽が大好きなフランス人達が逆にテラスに沢山集まってしまって、結構人口密度が高いなあと思ったりします。

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私も毎日利用している通勤列車にも、間隔をあけて座るようにシールなどが椅子に張られていますが、ここ最近は、もうそれがなかったかのように普通に座っています。というのも、フランスではよく電車の故障で本数がいきなり減数したりするので、そういった時に人がどっと乗車し、どうしても電車内が密になるからです。

ニュースでは、以前と比べ、テレビで“今日の感染者数〇〇人”という報道がほとんどなくなったので、もう収束してきたかのような感覚に陥ったので、ネットで調べてみると、7月27日時点では2551人の感染者数で、ウイルスはまだまだ出回ってました。

でもこの6-8月はフランス人にとってとっても大事な夏休みの期間です。コロナ以前は、海外へも気軽に行けましたが今年は政府から高リスクと公表された国があったり、以前のように思い立った時にどこへでも気軽に行くことは難しくなりました。ビーチでも周りの人と間隔をとって座ることをすすめられたり、野外でのコンサートは入場制限を減らしたりと対策が取られています。

ウイルスは完全になくなった状態ではありませんが、フランスではウイルスと共存していく試みがすすめられています。もちろんウイルスで不安なこともあるけれど、でもせっかくみんなが楽しみにしていた夏休みだし、一人一人が注意することが大事なのかなと感じさせられます。

最近、とても素敵なメッセージに巡りあいました。ファッション雑誌VOGUE編集長アナ・ウインターさんが、“この混乱の時代だからこそ、希望を持つ大切さ、希望をもって素晴らしい未来へのビジョンを持ち続けること、そして未来志向で人道的、進歩的なテーマに取り組む意義がある”、とおっしゃっていました。“希望”、とても大切な言葉だと思います。まだまだこの先、世界のどこに住もうが状況はどうなるかわかりませんが、毎日希望をもって、一日一日を大切に生きていくのがとても大事だと感じさせられます。

来週は、フィンランドからお届けします♪


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