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作業は自動化できる

Content Marketing Day 2023開催中です!

すっかり告知が遅くなり、会期は今日の23:59までですがまだ間に合います!

「学び、育ち、つながり、新しい冒険をAIと。~AI時代のコンテンツマーケティング~」と題されているとおり、ライブ配信を含めて全セッションのうち82%でAIに関するテーマが掲げられていて、マーケティング業界にも生成AIが大きなインパクトを与えていることが分かります。

マーケティング業界での生成AI活用事例

マーケティング業界のなかでも、特に広告の領域ではいち早く生成AIが活用されており、具体的な成果が出ています。

2023年9月、伊藤園の『お~いお茶 カテキン緑茶』のリニューアル時に、『商品デザイン用の画像生成AI』が活用され話題になりました。

同製品のパッケージは、商品イメージをもとに画像生成AIがデザインを生成し、それをデザイナーが修正、再びAIが生成するという工程を複数回繰り返して制作されました。

更には、テレビCMにも生成AIで作成したモデルを起用。AIタレントがテレビCMへ起用されたのは、日本ではこれが初めてだそうです。

リニューアル後の量販店向け出荷数の出足は好調、前年のおよそ2倍で推移しているそうです。

10月末にはパルコが生成AIを使ったキャンペーン広告を公開しました。実際のモデル撮影を行わず、人物から背景まですべてがAIで生成されています。ナレーションは複数の女性の声をサンプリングしたものを、生成AIで加工しているようです。

今はまだ生成AIを活用したというだけで話題性があり、伊藤園もパルコも多くのメディアで取り上げられています。

いずれはわたしたちが認識できないぐらいの精度で社会に溶け込み、わざわざ「生成AIを活用しました」とは誰も言わなくなるのでしょう。

戦略立案にも生成AIを活用

クリエイティブの領域だけでなく、戦略立案にもAIが活用されています。

Content Marketing Day 2023」のなかでも、本来は数ヶ月かかる事業戦略・マーケティング戦略からコンテンツ企画を、生成AIを活用してわずか1週間で実施したという事例が紹介されています。

クリエイティブと戦略を同時に生成するサービスも登場しています。

サンフランシスコを拠点とするジェネレーティブAI企業であるOmnekyは、商品情報やサービス資料、購買データや既存の広告データなどをAIに学習させることで、画像やキャッチコピーを含む広告を自動生成するツールを提供しています。

さらに、広告の効果を測定するためのテストをAIを活用して繰り返し行うことによって、年齢層や性別など細かく分類された効果にぴったりと合う広告を生成することができます。

生成AIの影響はコンテンツやデザインのみならず、戦略立案や運用分析など人間の経験がものをいっていた領域にも及んでいるのです。

業界の垣根がなくなっていく

マーケティング領域に限らず、ビジネスの現場では生成AIの活用がすごい勢いで進んでいます。その結果、クリエイティブに関わる業界の垣根はどんどん曖昧になってきています。

世界最大級の経営コンサルティングファームであるアクセンチュアは、広告運用支援へ事業領域を拡大しており、生成AIによって広告制作の能力が高まったことで、広告代理店との競争が激化しています。

広告代理店、コンサルティングファーム、制作会社などは、クライアントのビジネスの成果に寄与することを目的としている点は共通しています。

かつては得意分野が異なるために住み分けができていましたが、生成AIがすべての企業に等しく行き渡れば、あらゆる業種が競合になります

わたしたちのような制作会社は、手を動かすのが仕事、納品がゴールといったようなスタンスでいると、早晩淘汰されることでしょう。

できるところから自動化していこう

ChatGPTをはじめとする生成AIの社会実装は、この一年で一気に進みました。いま手を動かしている作業の多くはAIによって自動化され、わたしたちの働き方は大きく変化していくでしょう。

一方で「気になるけど怖いから触ったことがない」「何に使えばよいか分からない」といった声もまだまだ多く聞こえてきます。

できるところから少しずつ、小さくトライしていけばよいと思います。個人レベルで取り組みやすいのは、文字起こし、翻訳、要約、草案など、テキスト作成・編集の自動化でしょう。

私はセミナー資料やブログ記事を制作する際に、生成AIを活用しています。最近公開された下記の記事は、ChatGPTで草案を書いたものをリライトし、Midjourneyでイラストを描きました。

気が付かないところで、既にAIで生成したコンテンツは増えています。

生成AIによる業務自動化のインパクトは絶大です。活用している人とそうでない人との間の差は、ますます開いていくことでしょう。臆せず触ってみて、自分なりの効果的な使いかたを探していきましょう。

では。

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