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心と体を整える

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自分のペースで生きるために、自分に合った速度や距離を把握して、コンディションを整えていく方法をまとめています。
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#私の学び直し

見たことがない世界が未来

数回にわたって、メンタルが弱った状態から回復する力(レジリエンス)を構成する、3つの個人内要因について触れています。 今回は「肯定的な未来志向」について改めて考えていきます。 未来は変動する不確実なもの「不確実性(VUCA)の時代」と言われて久しいですが、これだけ想定外の出来事がたて続けに起きると、そもそも未来って不確実なものだよね…と、改めて認識した方も少なくないのではないでしょうか。 2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、世界各国でロ

悲しみとの向き合いかた

前々回の投稿から、メンタルが弱った状態から回復する力(レジリエンス)を構成する、3つの個人内要因について触れています。 今回は「悲しい」というマイナス感情について考えていきます。 「悲しみ」は「怒り」よりも厄介前回、怒りのピークは最初の6秒間と言われていて、これをいかにやり過ごすかが重要だと書きました。 2014年にベルギーのルーヴェン・カトリック大学で行われた調査によると、人間の感情を27種類に分類して、それぞれの持続時間を収集したところ、「悲しみ」が最も長く、120

怒りをコントロールする

前回の投稿から、メンタルが弱った状態から回復する力(レジリエンス)を構成する、3つの個人内要因について触れています。 今回は「感情調整」について、私なりの見解を書いてみます。 感情は伝染する仕事をしているときは、できるだけ機嫌が良い状態を保とうと努めています。なぜなら、感情は自分自身はもちろんのこと、一緒に仕事をしている人たちのパフォーマンスにも影響を与えるからです。 私たちの脳内には、ミラーニューロンという神経細胞があります。またの名を「共感細胞」とも呼び、他者に対し

自分を飽きさせないために

前回の投稿の最後に、メンタルが弱った状態から回復する力(レジリエンス)を構成する個人内要因として、次の3因子を紹介しました。 その中から今回は「新奇性追求」について、私なりの見解を書いてみます。 仕事に慣れると感性が鈍る「新奇性」とは、目新しさ・物珍しさのことです。新奇性を追求する姿勢を維持することは、仕事を長く続けていくうえで重要な要素のひとつです。 誰しも新人の頃は、初めてのことや分からないことのほうが多いので、あらゆることに興味・関心をもって、意欲的に仕事と向かい