見出し画像

梯子から足をはずそう

梯子(はしご)に足をかけたままにしていた。

片足を地面に着けながら、もう片方を梯子にかけていた。

何年もそのままだったように思う。


あるとき、その状態の自分に気が付いた。

地面から足を離したら不安定になる。
その足を一段上に足を掛けるほど、登りたいわけでもない。
かと言って、両足を地面に着ける気にはならない。

そう、片足地面で安定しながら、登る選択肢も持ったまま。


気づいてしまった。

わたしがその場所をキープしている限り、
その梯子を誰も使えないこと。


梯子からその足を外そう。
昇るためでもいいし、降りるためでもいい。

とにかく地面と梯子の両方に足を置いて
留まり続けるのはやめよう。

安定したければ梯子にかけた足を一旦離してみよう。
登りたくなったら梯子を探そう。

昔は梯子がまわってくることが少なかった。
だから、梯子の順番が来たら登れと言われた。
登り始めたら降りるなと言われた。

いまはどうか。
先の世代のおかげで、梯子は一度きりのチャンスではなくなった。
二度とまわってこない梯子もある。
だからと言って、いつまでも片足掛けたままにするのはやめよう。

いつまでも地面に足をつけた状態でいるのは
梯子を待つ次のひとに失礼だ。

どちらかの足を外そう。

登るだけでなく、降りる選択肢もあってよい。

応援いただけると嬉しいです。 サポートしていただいた分は若い女性の育成にあてます。