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オンライン化に影響するなにか(6)

これ、それ、あれ、どれ?イメージ、フォロー、共有、確認。
本当に伝わっていますか?

会議やイベントがオンライン化されるとき、見えていたものが見えなくなることがあります。いくら画面やファイルが共有できても、話の対象となる実物(物理的なもの)が目の前にないことで、話がわかりにくくなります。

だからこそ、抽象的な言葉を使う時には注意が必要です。

ここに、あれが、そうなって、なんて言われても、参加者全員が同じものを想定できるはずがありません。前提となる情報が同じであったとしても、齟齬が発生することでしょう。

例えば、イメージです。

結論から言うと、イメージって言葉を使わない方がいいです。

どうすればいいか、ですか?
抽象的な言葉を排除し、具体的に説明するのです。手元にある物に関することなら、物をカメラの前に出しましょう。出せない物なら写真を撮ってみんなに見せましょう。形のないものなら言葉を尽くして説明しましょう。

具体化する言葉や映像がなければ、参加者が同一イメージを持てません。

日本語はハイコンテキストの文化です。行間を読ませます。
行間には1文字も書かれていませんから、何もない空(くう)を洞察するわけです。対面でのイベントや会議であれば、物理的な空間にともに存在していました。一緒に見るものが多く存在するなかで、洞察していたのです。それでも空気を読むのは容易ではありませんでしたから、見えない、見えにくいオンラインになったら難しくなるのは当然です。

見えないものを観察し、推測することに慣れているわたしたちは、これまでの表現方法を工夫しないとオンライン化で齟齬や誤解を多発するはずです。

ポイント6
抽象的な言葉は伝わりにくい

過去のポイントはこちら。


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