オンライン化に影響するなにか(12)

一体感を感じることができていますか?

対面では、同じ時間に同じ空間を共有することで共感し、一体感も生まれやすかったかと思います。同じ人から話を聞き、同じところで笑い声が共鳴し、誰かのくしゃみが聞こえ、居眠りする頭を見つけ、廊下でD&Gの香水を感じることで、仲間意識が芽生えます。

オンラインになって、確かに同じ人から同じ話を聞く、すなわち同じ仮想空間を共有しているのですが、自分の居る空間を共有しているわけではありません。人と人が繋がる線はあるものの、共有する面がありません。話す相手と視聴する自分、この1対1の関係が複数できているのです。これでチームワークや一体感ができるのでしょうか。

やはりそこには工夫が必要です。職場であれば、話題や人、仕事内容や納期など、共通するものが多いでしょう。わたしの会社の場合には、完全在宅で共通も少なめなので、アクセサリーを揃えるなどしています。

イベントやよく知らない人との会議ではどうでしょうか。人と人が直接つながる線ですら薄いですよね。主催者として考えておかなければいけないのは、関係性をつくるための工夫です。バーチャル背景を同じにするとか、テーマを繰り返し伝えるとか、できるだけ共通項を作り出すように仕向けておかなければ、面になりません。スローガン、ビジョン、経営計画など方向性を示すものを共有することです。

それでもまだ足りません。共有している空間は、とても小さな画面越しです。ブランドロゴや組織名表記、資料のデザインなど、統一感と世界感のあるものをいつも目立つようにしておくのも方法です。

ポイント12
手抜きしないデザインとビジョンが一体感をつくる


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